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◆小学5、6年生◆高学年に司書がおすすめする、児童書10選

達成感を味わえる作品やミステリーに挑戦してみよう。

 
高学年は、いよいよ中学生になるための準備をしなければいけません。
勉強はもちろんのこと、精神面も、大きな成長が期待される学年です。
最上級生として、今一度、自信をつけさせてあげたいものですが、デリケートな年齢ということもあり、なかなか親の思う通りにいかないのが、もどかしいところですよね。

この記事でご紹介している10冊の児童書の中には、小学生には少し読み切るのが大変なものもあえて含めています。
これらに挑戦してみて、最後まで読めた時の達成感を、ぜひ、味わってほしいという思いを込めて、今回、10冊の中に入れることにしました。高学年ともなれば、謎解き、ミステリー物も挑戦してみると良いかも知れません。
読み切ったことが自信となって、読書をする時間が、もっと特別で、有意義な時間となりますように・・・。
 

高学年に司書がおすすめする、児童書10選

 

 

はやみねワールドへようこそ!

『都会のトム&ソーヤ』はやみねかおる/作 にし けいこ/イラスト 講談社

ある日、同じクラスの創也の秘密を知ってしまった内人。それから彼の単調で退屈だった毎日は、劇的に変わり・・・。
この作品を初めて読んだ時、子どもの頃「スタンド・バイ・ミー」(原作はスティーヴン・キング著)の映画を見て、心の底から、得体の知れない感情がぶわっと溢れてきた時のことを思い出しました。
大人になった今だからこそわかることですが、あれは、本音でぶつかり合える、男の子たちの友情と、退屈な日常とは真逆の冒険に対する「憧れ」の感情だったのだと思います。

口を開けばTVゲームの話ばかり、隙あらばYouTubeを見ようとする、そんな我が子には、もっともっとこういうワクワクできる作品と出会って心動かされてほしいな~と、感じずにはいられません。
中学生コンビが大活躍する、爽快な青春冒険譚に、誰しもがきっと憧れを抱くはず。
 

頭を抱えて、解読せよ!

『暗号クラブ』ペニーワーナー/作 ヒョーゴノスケ/イラストKADOKAWA

クイズや謎解きが好きな子にお勧めなのがこちら。
物語上に出てくる暗号を、読者も一緒になって解くことが出来るので、楽しみながら読み進めていくことが出来ます。

ストーリーは、暗号クラブの仲間たちが事件に遭遇し、そこに残されていた暗号を解読して事件を解決に導いていくといったものですが、この暗号が、結構、難易度高めです。
ミステリー物としてもしっかりしていて、楽しめる作品なので、子どもたちはさくさくとテンポよく読んでしまえるようですよ。
 

若かりし頃も頼もしい存在!

『ヤング・シャーロックホームズ』アンドリュー・レーン/作  田村 義進/翻訳  静山社

こちらは、あのシャーロック・ホームズの少年時代を描いた<コナン・ドイル財団>も公認の作品です。
著者であるアンドリュー・レーンは、自他ともに認めるコナン・ドイルマニアだそうで、そんな事前情報を受けて、少し期待をし過ぎて読んでしまいました・・・。
ここに出てくるのは、あくまでも14歳の頃のホームズであり、頭脳明晰なホームズを思い描く原作ファンには、幾分か物足りないかも知れません。
14歳のホームズは、好奇心旺盛で、考えるより体が先に動いてしまうタイプ。
それ故に、アクションシーンが多く、推理ものというよりは、まるで少年漫画を見ているような、ハラハラドキドキ感が楽しめるストーリー運びとなっているので、小学生にわかりやすく、あっという間に読み終えてしまう一冊です。
 

理不尽な社会に反旗を翻す!

『ぼくらの七日館戦争』宗田 理/作 ポプラ社

こちらは、中学一年生の同じクラスの子どもたちが、大人たちに対して本気でぶつかっていく痛快エンターテイメント作品です。
テレビや警察、市長選挙汚職事件まで絡んできて、話はどんどん大ごとになっていきますが、話の根底にあるのは、「子どもを管理下に置きたがる大人たちVS個々として認めてもらいたい子どもたち」という構図。
現代に置き換えるとスマートフォンの存在が邪魔をして、話に無理が生じてしまいますが、この頃ならではのアナログな作戦が読んでいるとなんともワクワクします。
 

有名になりすぎた名作

『ハリー・ポッターと賢者の石』J・K・ローリング/著 松岡 佑子 /翻訳 静山社

亡き母親の姉夫婦であるダーズリー家に育てられて、11歳の誕生日まで、肩身の狭い思いをしながら生きてきたハリー・ポッター。
11歳の誕生日、ハリーの元に届いた一通の手紙から物語は動き出します。その手紙は、なんと、魔法学校への入学許可書だったのです。本当の自分を見つけるために、魔法学校ホグワーツへ行くことに決めたハリーを待ち受けていたものとは・・・。

映画化のおかげで、本を読まない子にもすっかり有名になったハリー・ポッターシリーズですが、本はまた映画とは違うワクワク感がありますね。
その厚みから、読み始めることに躊躇してしまいがちですが、一度読みだすと、魔法学校の歓迎会や、温かなクリスマスのシーンなど、ファンタジーの魅力がいっぱいで、いっきにその世界に引き込まれていきます。
特に、一巻は、シリーズの中でも、この魔法学校の様子が一番詳しく描かれていて、想像力を掻き立てられます。
 

タイトルから興味がそそられませんか?

『二分間の冒険』岡田 淳/作 太田 大八/イラスト 偕成社

ある日、小学6年生の悟は、しゃべる猫”ダレカ”の<見えないとげ>を抜いたことから、そのお礼として異世界へ飛ばされてしまいます。そこで、時間にすれば「たった2分間」の壮大な冒険をすることになるのですが・・・。

とにかくテーマが深い、こちらの作品。
大人はいろいろ考え始めると止まらなくなってしまいそうなので、小学校高学年くらいの子が読むのが、一番純粋に物語そのものを楽しめるのではないかと思います。
どこか哲学的で、物語を通して何らかのメッセージを読者に投げかけているようにすら感じますが、子どもの目線で読むと、「伝説の剣」だったり、「竜との戦い」だったりが描かれていたりと、これはまぎれもない冒険ファンタジーです。
「たかが2分間」だけれど、「されど2分間」の冒険劇に、今の子どもたちも、ぜひ、酔いしれてもらいたいものです。
 

奪われた時間を取り戻せ!

『モモ』ミヒャエル・エンデ/作・絵 大島 かおり/翻訳 岩波書店

町はずれの円形劇場には、「モモ」という名前の女の子が住んでいました。
モモと話すと、不思議なことに、なんとも幸福な心持になれるので、町の人たちはモモと過ごす時間が大好きでした。
ところが、<灰色の男たち>の手によって、そんな幸福な<時間>が盗まれてしまうという事態になって・・・。

今の社会は、効率や結果ばかりを追い求め過ぎて、何か大切なことが失われていないか?
そんな、エンデの声が聞こえてきそうな作品です。
大人になって、時間に追われる毎日を送るようになった今、この作品を改めて読むと、一番大切なことを思い出すことが出来ました。

大切なのは、出勤時間に遅れないように子どもを急かすのではなくて、
子どもと一緒にいられる時間を、大切に過ごすこと。

誰が読んでも、この本は、その人にとって、大切なことは何かを思い出させてくれるはずです。
 

子どもだけの無人島生活

『十五少年漂流記』ジュール・ヴェルヌ/作 波多野 完治/翻訳 新潮社

こちらは、ひょんなことから漂流してしまい、子どもたちだけで無人島生活をすることになってしまった壮絶な物語で、1888年に刊行されてから、長きに渡り、少年少女に読み継がれてきた名作です。
大統領制度を作ったり、役割分担を考えたりと、とても頼もしい子どもたちですが、時に仲間割れが勃発したり、いざこざも起きつつ、互いに励ましあって生き延びていきます。
この話を面白くしているのは、何と言っても、彼らのスペックの高さ
持っている知識を最大限に生かして、生活水準を保つ姿は、大人顔負けです。
登場人物と同じ年くらいの子どもたちに、ぜひ、読んでいただいて、
ピンチから切り抜けるために、いざという時に大切な、思慮深さだったり、勤勉さだったりを、この作品から学んでもらいたいものですね。

とは言っても、私は無人島で生活なんて、2日と持ちませんが・・・。
 

不思議な冒険へ繰り出そう!

『十年屋』廣嶋 玲子/作 佐竹 美保/イラスト 静山社

十年屋では、大切で壊したくなかったり、捨てられなかったりするモノを、10年間だけ、自分の寿命1年と引き換えに預かってくれます。一巻のサブタイトルに、「時の魔法はいかがでしょう?」と、あるように、そこは魔法が存在する世界。どこか謎めいた物語の雰囲気は、同じ作者さんの以前紹介した『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』と似たものを感じます。
十年屋を訪れた6人のお客さんが、れぞれ全く異なるストーリー展開なので、結末を楽しみに読み進められることが出来ますよ。

短編5作品なので、長編を読みなれていない小学生にも読みやすい一冊です。
 

「知りたい!」を原動力にしよう。

『ジュニア空想科学読本シリーズ』柳田 理科雄/著 KADOKAWA/メディアファクトリー 

あのアニメや、漫画の少し気になる部分を、科学的に、くそ真面目に検証したら、とっても笑える結果になるのです。

この本では、空想で考えられて誕生した、アニメや漫画のあれやこれやが、現実は可能なのかを、とことん突き詰めて、頭の中だけで検証しています。
空想世界の話を無理やり現実に持ってくるわけですから、なかなか思うようにはいきません。
けれども、これまで人類は、空想したことを「ああでもない、こうでもない」と検証を重ねてきたことで、二足歩行のロボットを作り出し、携帯一つでの買い物を可能にし、飛行機で空を飛べるようになったのです。
そう考えると、ぷぷっと笑いながら読んでいるだけで、子どもたちの「知ろうとする気持ち」を育てている本作は、子どもたちにとって、科学を身近に感じられるきっかけに大いになると思いませんか?

「科学する心は、空想する心から」。なるほど、奥が深いです。
 

読み応えのある本に出会えた時の喜びを感じて。

 
いかがでしたか?
厚みのある本に尻込みしたり、うちの子に読めるかしらと、消極的になった親御さんも、中にはいらっしゃるかもしれませんね。
では、そんな時は、こう考え方を変えてみてはどうでしょうか。

これらの本を読み終えた時、自分(もしくは自分の子)は、これを読んでいない人の、数倍成長を遂げている。

これは大げさでも何でもなくて、事実なのです。
達成感は、人を強くします。達成感を味わった人は、またその高揚を味わいたくて、高みを目指すようになり、結果として大きく成長していくのです。
読み応えのある本に出会えた時、
「読み切ってやるぜ!」とほくそ笑んだり、「成長できるチャンス!」と喜んだり出来るようになれば、
読書家であると名乗ってもいいかも知れませんね。

兎にも角にも、面白い本であれば、さくさくと読めるので、ページ数は、さほど気にもならなくなりますよ。

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司書がおすすめする、旅行がしたくなる本10選

本から旅行気分を味わって。

 

➀お金はあっても時間がない。
➁時間はあってもお金がない。
➂お金も時間もない・・・。

みなさんは、どれに当てはまりますか?
私は間違いなく、➂番ですね~。
こういう時に限って、行きたい県や、行ってみたい国が沢山あったりして何だか悲しいですが、そんな時は、ただ、本を眺めて旅行気分を味わうのです。
素敵な写真や、紀行文を読んで、旅行した気分に浸ります。

今回は、そんな旅行がしたくなる本を10冊ご紹介していますので、ぜひ、旅行気分を味わってご覧になってみてください。
実際に旅行を考えている方にも、参考になる本だったりもするので、気になる方は書店やお近くの図書館をチェックしてみてくださいね。

司書がおすすめする、旅行がしたくなる本10選。

 

 

心も目も癒される、絶景。

『死ぬまでに行きたい!世界の絶景(シリーズ)』詩歩/著 三才ブックス

こちらは、Facebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」から誕生した写真集で、Facebookで過去に著者が紹介した中から特に人気があった絶景だけが、この一冊にまとめられています。
本になったことで、「直行便があるのか、時間はどのくらいかかるのか」など、絶景スポットまでの旅の流れの解説が加えられたり、いろいろなパターンの旅のプラン例が紹介され、旅行本としての役割も担うようになりました。

そして、こちらのシリーズを眺めるたびに、私の「行きたい場所」がどんどん増えていくのです。
世界にはあるんですね。こんな楽園のような場所が・・・。
シリーズどれをとっても、写真を見ているだけで癒し効果がありますよ。
 

まだ旅先が決まっていない方、必見!

『一度きりの人生絶対に行きたい夢の旅50 心震える絶景&体験ガイド』 A-works

こちらは、11万円から3泊5日で行けてしまう、旅プランが載っているガイド本です。
「旅行に行きたいけれど、どこに行くかはまだ未定。」
そんな方にピッタリな一冊。
タイトルにもある通り、「一度きりの人生、絶対に行きたい夢の旅」をテーマにして、選び抜いた絶景は圧巻です。
実際にこの本一冊で旅が出来るように、予算や手配先など、具体的な内容も沢山載っていますが、この本一番のお勧めポイントは、何と言っても、美しい写真の数々。これらの写真から、空気やそこに吹く風の音など、現地の息づかいがまるで聞こえてくるようです。
 

時間がない人におすすめ、週末海外。

『週末海外―頑張る自分に、ご褒美旅を―』小林 希/著 ワニブックス

海外旅行に行きたいけれど、時間がない。
そんな方にぜひ、お勧めしたい本があります。
こちらは、土日や、3連休、さらに有給が取れたら4,5連休で行くことが出来る海外旅行のプランが紹介されていて、お金はあるけど、時間がない人に打ってつけの一冊です。
香港やマカオなど2日間で行けるプランや、3連休あれば行けるウラジオストク(ロシア)やセブ島などのプラン、長期休暇で行けるイスタンブールやウィーンなどのプランが、これまで60ヵ国以上を訪れている著者の手によって、まとめられています。
著者ならではの海外通なコラムもためになるので、読んで得すること間違いなしですよ。
 

日本人も知らなかった日本の姿。

『大人のアクティビティ!―日本でできる28の夢のような体験―』小林 希/著 ワニブックス

こちらは、写真を見ただけでは、一見、海外かと疑ってしまうような日本の絶景が楽しめる一冊です。
著者がこれまで実際に体験してきた、夢のようなアクティビティを紹介されていて、<思いっきり身体を動かす編>、<大自然を体感編>、<日本の文化と歴史を体験編>、<非日常の世界へ編>と、4つのカテゴリーに分けられています。
長年日本に住んできた日本人ですら、日本の良さを再発見でき、知らなかった日本に出会うことが出来ますよ。
 

ひとり旅もありだと思える本。

『世界をひとりで歩いてみた―女30にして旅に目覚める―』真鍋 かをり/著 祥伝社

こちらは、タレントの真鍋かをりさんが計14ヵ国をたった一人で旅した、旅の記録です。
行き先が日本ならまだしも、海外ともなれば、女性の一人旅は「危険」なイメージ。
そして、そのイメージは、あながち間違いではありません。実際に、真鍋さんも、旅先でトラブルに巻き込まれそうになったり、怖い思いをしたこともあったようです。
ところが、この本を読み進めていくうちに、そんなネガティブなイメージはどこへやら、まず感じたのが、
行き当たりばったりの、ひとり旅も楽しそう!
という、ポジティブな気持ちでした。
なにより、ブログ女王と謳われていただけあって、文章がとても読みやすく、エッセイとして面白いのです。
旅先エピソードも楽しくて、真鍋さんと一緒に旅をしている気分になれますよ。
 

東欧の魅力がたくさん詰まった本。

『チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記』チャルカ/著 産業編集センター

こちらは、大阪の雑貨屋さん「チャルカ」が、1999年のオープンから東欧を旅して買いつけを行なってきた集大成として、これまでの思いや出会った雑貨たちを惜しげもなくまとめて、本にしたものです。
地球儀で見ると遠い東欧が、この本を見ていると、まるで隣町へ買いつけに行くような気持ちにさせてくれて、ぐっと身近に感じることが出来ます。
雑貨屋さんが出している本というだけあって、雑貨好きが見てもキュンキュンすること間違いなしの写真の数々。
本の装丁までがオシャレで、とっても素敵な一冊です。
 

いろいろなお祭りがあるんですね~。

『大好きに会いに行こう!世界のお祭り&イベントガイド』trippiece/監修 サンクチュアリ出版

世界の人々の中でも、特に日本人は、自分を表に出してコミュニケーションを取れない傾向にあると言われていますが、その恥じらいを脱ぎ捨ててくれるのが、非日常である「旅」かも知れませんね。
しかも、その上「お祭り」とくれば、お祭り好きの日本人が、自分を解放しないはずがありませんよね。
そう考えると、他国のお祭りやイベントに参加をすることは、その国の人達のことを理解して親密になれる、最も効果的な方法なのかも知れません。
本書では、<絶景好き>、<アクティブ好き>、<アート好き>、<パーティー好き>、<グルメ好き>に分けて、世界の様々なお祭りやイベントが紹介されているので、ぜひ、世界中のあつい体験を疑似体験してみてください。
 

こんな旅は、夢のまた夢だけれど・・・。

『365日世界一周絶景の旅(365日絶景シリーズ)』TABIPPO/編集 いろは出版

「もしも、1年かけて世界一周が出来たならば、こんな旅がしたい!」
沢山の絶景写真から、そう思わずにはいられない一冊です。
365日の絶景ということで、まるでカレンダーのような感じで毎日の日付と共に、どこかしらの絶景が紹介されているので、思わず、絶景写真の中から自分の誕生日の日付のページを捲って探してしまいますね。
毎日こんな素敵な絶景が見られる旅なんて、実際には不可能な分、この本からは沢山の癒しがもらえます。
 

現実にある、おとぎ話の世界。

『世界のかわいい村と街』パイ インターナショナル/編集 パイインターナショナル

こちらは、まるで、絵本の世界に迷い込んでしまったかのような、世界観。
日本では見られない、カラフルな色づかいだったり、石造りの家々がなんとも愛らしく、心ときめきます。
シルバニアファミリー感、もしくは、小人でもひょっこりと現れそうな、おとぎ話感が半端ない一冊です。
眺めているだけで、心地よい気分にさせてくれますよ。
 

心も目も癒される、絶景の数々。

『海外名作映画と巡る世界の絶景』インプレス編集部/著・編集 インプレス

こちらは、映画の中に登場する、思わずため息をついてしまうほどの美しい絶景の数々を、映画の話と一緒に紹介している本です。
あまりの美しさにCGだと思っていたあの場所が、実は、実際に存在する場所だったとすると、写真を見ているだけでワクワクしてきませんか?
ページにあるQRコードをスマートフォンで読み込むことで、グーグルマップで見ることも可能なので、この本だけに留まらず、世界中の投稿者からアップされた、実際の旅行の写真も見ることが出来ます。
本の中で紹介されている映画は、古いものから比較的新しいものまであって、100以上のスポットが載っているので、名作と呼ばれる映画がもう一度見たくなると共に、紹介されている絶景を、いつか拝みに行きたくなってしまいますね。
 

絶景には、癒し効果がある?!

 
いかがでしたか?いわゆる、「絶景スポット」の載っている本を中心に選んでみましたが、気になる本はあったでしょうか?
美しい絵画をじっくりと眺めている時のように、「絶景」は、私たちの心を安らかにしてくれるような気がします。
お金や時間の問題から、例え、本当にそこへ行くことは不可能だったとしても、これらの本を眺める時間は、決して無駄ではないと思うのです。

「いつか、行ってやるぞ。」という、気持ちで眺めたり、
「素敵な場所だな~。」と、憧れを抱いてみたり、

この時間、紛れもなく、私たちは癒されているのです。

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2月はバレンタインデー♪おすすめしたい、チョコのレシピ本

感謝の気持ちを込めて

2月14日は、バレンタインデーですね。
日本では、この日を「思いを寄せる男子に、女子がチョコレートをプレゼントする日」と
なっていますが、世界を見ると、少し違うようです。

元々は、皇帝クラディウスのキリスト教迫害下であった、ローマ帝国時代まで遡り・・・。

キリスト教の司祭であり、信仰を捨てなかったがために絞首刑に処されたバレンチノという人が、生前にしていた行ないが、バレンタインデーと深く関係しているとのこと。

バレンチナは、生前、結婚したてのカップルに摘みたてのお花をプレゼントしていました。

これは、兵士たちの結婚を禁止していた当時の権力者に背いて行っていたことであり、バレンチナの強い意志が感じ取れる行動でした。

そんなバレンチナさんが亡くなった日が、2月14日。
バレンチナさんを恋人達の守護聖人として奉ることで、2月14日が、バレンタインデーとなったのだそうですよ。

そう考えると、日本のバレンタインデーは、だいぶん変わっていますよね。
本来ならば、「女子から男子」でなくとも、いいのです。

普段、お世話になっている人に、感謝の気持ちを込めて、素敵なプレゼントが渡せるといいですよね。

今回は、バレンタインデーにお勧めのレシピ本をご紹介しています。2冊のレシピ本からお菓子を作ってみた感想も載せていますので、ぜひ、ご参考にしてみてください。

 

おすすめしたい、チョコのレシピ本

 

 

見ているだけで、女子力急上昇?!

『パリ在住の料理人が教えるもらって嬉しいチョコレートレシピ』えもじょわ/著 KADOKAWA

著者のえもじょわさんは、調理師専門学校卒業後、料理人(キュイジニエ)になり、2010年にフランスに渡って2014年よりブログでお菓子と料理レシピを紹介し始めたそうです。
こちらのレシピ本は、簡単スイーツから本格的なケーキまで幅広くレシピが紹介されています。
美しくて可愛らしい写真とわかりやすいレシピに加え、作り方のコツも丁寧に解説されているので、見ているだけで女子力が上がった様な気になってしまう一冊です。
「配るのに最適なチョコ菓子」という項目もあるので、バレンタインデーのプレゼントにも重宝しそうですね。

YouTubeやニコニコ動画などにも沢山料理動画がアップされているようなので、そちらもご覧になってみてはどうでしょうか。

お菓子作り初心者でも安心!

『世界一ていねいに教える!チョコレートスイーツBook』チョコレートカカオSEIJIN/著 KADOKAWA

こちらは、「誰でも作れて、失敗無し!」をコンセプトに、お菓子作りが苦手な人に向けて作られたレシピ本です。
著者は、YouTubeの総視聴回数9千万回を突破した「チョコレートカカオ」のSEIZINさん。
本書内のレシピは全て作り方を写真でわかりやすく解説してあり、初心者でも安心です。本書冒頭で著者が「世界で一番ていねいなレシピ本じゃないか」と呟いているくらい、今さら、人に聞けない初歩の初歩まで”これでもか”と言うほどに細かく解説してくださっています。
生チョコレートやブラウニーなど王道チョコレートスイーツや、フルーツ×チョコレートのスイーツなど、作ってみたくなるレシピが沢山載っています。

読者に優しいレシピ本!

『チョコケーキとクッキー、生チョコレートの本』下迫 綾美/著 主婦の友

こちらは、何と言っても表紙写真の美味しそうなこと。
これは思わず手に取ってしまいますね~。
所要時間や難易度が表示されていたり、日もち別インデックスがついていたりするので、どのお菓子を作るか選びやすい作りになっています。
項目は、それぞれのお菓子の基本レシピが1点紹介されていて、それを応用したレシピが3~4点載っています。どの型を使用しているかや、使用しているチョコレートの特性なども解説されているので、どういったチョコレートが手間なく溶けて、製菓用として扱いやすいかなど、知識も深まりそうです。
クッキーデコやカップケーキデコなど、デコレーションもバリエーション豊富に紹介されているので、「友チョコ」作りにも頼りになる一冊です。

未就学児でも作れるレシピあり!

『はじめてでも、かんたん!おいしいチョコスイーツ』矢作 千春/著K&Bパブリッシャーズ

こちらは、小学生でも作ることが出来る混ぜて冷やすだけのチョコレートレシピから、本格的なチョコ菓子までが25種類作れるレシピ本です。
とっても簡単に作れるけれど、ちゃんと美味しいというのがいいですよね。
幼稚園児でも、おうちの人と一緒に作れるものも多数あるので、うちの4歳児も興味津々。
全てのレシピがどこのご家庭でも用意しやすい、身近な材料から作られているので、力を入れ過ぎずにマイペースでお菓子作りが出来るというところも、この本の魅力です。

レシピだけに留まらず、ギフト用に、手軽な材料から出来るラッピング術も沢山紹介されているので、この一冊さえあれば、大切な人へのプレゼントがまるっと完成してしまいます。

上級者にはこちら!

『ショコラティエみたいにできる魔法のボンボン・ショコラレシピ』熊谷 裕子/著 河出書房新社

こちらは、お菓子作り上級者向けの本格チョコレートが楽しめるレシピ本です。
チョコレート専門店のショーケースに並んでいそうな、ボンボンショコラを一般家庭で挑戦できます。
表紙にも載っている可愛らしい模様の入ったチョコレートを、電子レンジとドライヤーで、まるでプロが作ったように仕上げることが出来ますよ。ただ、なかなか難易度は高そうなので、普段からお菓子づくりをしていて、工程に慣れている方にお勧めです。
成功すれば、素敵なプレゼントになることは間違いなしのレシピです。

実際に、作ってみました。

レシピ本の紹介記事ということで、ご紹介した中から2冊の本を選んで、それぞれの本から1品ずつ、実際にチョコレート菓子を作ってみることにしました。本来ならば、ここに載せた全ての本からレシピを選び、作って比較をするべきところなのかも知れませんが、なにゆえ、お菓子作りを普段あまりしないもので・・・。
上級者の方に向けてお勧めした本は、どうしても手が出せませんでした。すみません。
そこで今回、どの本のお菓子を作ろうかと、かなり迷いましたが、4才の娘と一緒に作れるものということで、比較的簡単に出来そうな『チョコケーキとクッキー、生チョコレートの本』(下迫 綾美/著 主婦の友社)『はじめてでも、かんたん!おいしいチョコスイーツ』(矢作 千春/著 K&Bパブリッシャーズ)のレシピを見て作ってみることにしました。

最初から大はりきりだった娘は、目をキラキラと輝かせて・・・。

4才むすめ
4才むすめ

これ出来たら、おやつの時間に一緒に食べようよ!(娘)

 

watasi
わたし

自分で食べるんかい。(私)

そんなこんなで作ってみた感想が、こちらです。

『チョコケーキとクッキー、生チョコレートの本』の実際

☆作ったお菓子:「基本のドロップクッキー」(掲載P.34,35)
☆こちらのお菓子を選んだ理由:

  • 掲載されている写真を見て、娘が「おいしそう!」と言ったので。
  • 工程が少なく、短時間で簡単に作れそうだから。

 

 

 

☆調理後の感想:

watasi

どれを作ろうかと迷っていたので、掲載されている「所要時間」と「難易度」は、レシピ選びの参考になりました。日持ちの目安まで書いてくれているので、プレゼントとして渡す時に相手に賞味期限を伝えられたのが良かったです。
工程一つ一つに写真が付いているのが、作業しながら、今どの工程なのかわかりやすいと思いました。混ぜて鉄板に載せるだけなのでとても簡単でした。
鉄板に載せる時も、スプーンや指先で形作るので、娘も楽しそうでしたよ。

 

4才むすめ
4才むすめ

全部自分で作った!
クッキーを指で押すところが楽しかった。
難しくなかったよ。

 

『はじめてでも、かんたん!おいしいチョコスイーツ』の実際

☆作ったお菓子:「かんたんトリュフ」(掲載P.16,17)
☆こちらのお菓子を選んだ理由:

  • 4才の娘主体で作らせたかったので、喜びそうな工程があるものを選んだ。
  • 調理後、洗い物が少なそうだから。

 

 

☆調理後の感想:

watasi
わたし

こちらも日持ちの目安や調理時間、難易度がページ右上に書いてあったのがレシピ選びの参考になりました。
工程はこちらもいたってシンプル。唯一、生クリームを温める作業が小さな子には難しいのと、板チョコを刻む作業は私がやりましたが、それ以外は全て娘ひとりで出来ました。
ラッピングの際には、ページ右下にラッピングのポイントが書いてあったので、こちらを大いに参考にさせてもらいました。

 

4才むすめ
4才むすめ

自分で作ったよ。
チョコを丸めてココアパウダーの中に入れるのが、どろ団子みたいで、とっても楽しかった!

 

レシピ本を使う時に注意すべきこと

いかがでしたか?どれも美味しそうなレシピ本ばかりで、目移りしてしまいますね。
レシピ本は、写真を多くして見やすくしたものや、詳しい解説で失敗しづらいものなど、特徴もいろいろ。
書店や図書館で手に取ってみて、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

また、お菓子作りをする際に、レシピ本を見る時には、本を絶対にその場に持ってこないことをお勧めします。
どういうことかと申しますと、お菓子作りの場で本を広げて見ることは、水や粉類がかかったり、本に何かを零してしまうなど、思いがけないハプニングによって、大切な本を傷めてしまうことになりかねません。

少し手間と感じられるかもしれませんが、レシピ本は、お気に入りのページをコピーしてラミネートしたり、クリアケースにファイリングしておき、自分だけのレシピカードを作成するなどし、本をそのまま用いることは控えるべきです。
購入した本であっても図書館の本であっても、本は大事に扱いたいですね。

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◆小学3、4年生◆ 中学年に司書がおすすめする、児童書10選

物語の世界にどっぷりと浸かれる年齢

 

高学年にもなれば、勉強にいよいよ本腰を入れていかなければなりませんが、(個々の事情にもよりますが)中学年は、クラブ活動や塾の時間を差し引いても、自分の好きなことに使える時間が比較的多い学年です。
学校生活にもすっかり慣れて、宿題を終わらせるのも早くなり、余った時間をテレビやゲームに使うお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
この、好きなことに使える時間を、ぜひ、読書に向けてもらいたいと思うのが、司書の性。
面白い本との出会いは、時に、その子の人生を変えることだってあるのです。
親子で同じ本を読んで、感想を共有しあうこともお勧めです。

今回、10冊の児童書をご紹介していますので、これを機会に、ご家庭で読書の時間を設けてみてはいかがでしょうか。

中学年に司書がおすすめする、児童書10選

 

 

不思議な冒険へ繰り出そう!

『マジックツリーハウス』メアリー・ポープ・オズボーン/作・食野 雅子/訳 メディアファクトリー

ジャックは、読書と自然観察が大好きな8歳の男の子。アニーは、空想や冒険が大好きな元気いっぱいの7歳の女の子。
そんな仲良し兄妹が、ある日見つけたツリーハウスは、魔法のツリーハウスでした。二人がツリーハウスの中で本を見ていると、突然ツリーハウスが回りだし、なんと本の中へ行ってしまい・・・。

こちらは不思議な冒険に心躍るシリーズです。一巻では恐竜時代にタイムスリップしますが、以後も色々な本の中へ行くので、このシリーズから、色々な時代で実際に起きたことや、実在する登場人物に興味を持つ子も多くいるようです。絵のないページも多々ありますが、字が大きめなので、3、4年生のお子さんには読みやすいシリーズです。
うちの7歳長男にも、少し早いかな・・・と思いながら読み聞かせてみたところ、真剣に聞いてくれました。
これまで読んできた絵本の中で、冒険ものは多くありましたが、「本の中の時代へ行く」というストーリーが新鮮だったようで、絵がないページも、彼なりに想像を膨らせて楽しんでくれていましたよ。
 

小1むすこ
小1むすこ

マジックツリーハウスから恐竜の時代へ行けるところが、夢みたいで面白かった。
こんな秘密基地があればいいのに・・・。

 

ロングセラーシリーズの中で、特に人気の作品が集まった!

『クレヨン王国の十二か月 クレヨン王国ベストコレクション(青い鳥文庫)』福永 令三/作・椎名 優/絵 講談社

500万部ロングセラー、「クレヨン王国」シリーズが新装版になり、挿絵も新しくなって戻ってきました。
王妃の悪い癖12個を直してほしいがために、家出をしてしまったクレヨン王国の王様。ユカと王妃は王様を探す旅をすることになりましたが・・・。

こちらは、主人公ユカと一緒に、不思議な旅の入り口に立てられる名作シリーズです。
子どもの頃、クラスで新巻を取り合いになったことを思い出し、大人になってから再読。
そうそう、こんな話だったと懐かしみながら読みましたが、シルバー王妃に親近感が沸くのは、私がしっかりしていない大人になったから?と感じて見たり・・・。子どもの頃はシルバー王妃にヤキモキしていたので、大人になってから読むと、また感じ方が違いますね。
「自分のクレヨンも、こうだったら」なんて、キラキラと膨らむ想像の世界。ファンタジーはいいですね!

 

ここの駄菓子は美味しいだけじゃない。

『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』廣嶋 玲子/作・jyajya/絵 偕成社

銭天堂の駄菓子は、美味しいだけではありません。迂闊な気持ちで手を出すと、とんでもないことになる可能性があります。例え、幸せの鍵を手に入れたとしても、使い方次第で、幸にも不幸にもなりえるのです。
「型ぬき人魚グミ」や「猛獣ビスケット」など、駄菓子の名前が章のタイトルにもなっているこちらの作品は、どこか『笑うセールスマン』や「世にも奇妙な物語」を彷彿とさせる不気味さがありますが、可愛らしい絵のタッチも相まって、そこまで怖くはなく、むしろ、登場人物がどういう結末を迎えるのか、怖いもの見たさで、興味深く読み進められます。
中学年には、これくらいの不気味さがクセになるようですよ。
いろいろな駄菓子が出てくるので、個人的には、どんな味がするのだろうかと気になる作品です。

シリーズは2019年10月に出版された12巻で、第2シーズンに入っていて、中学年でこの作品に出会った読み手が、高学年になっても、引き続き、好んで読んでいるケースが多いように感じます。

 

猫たちの友情に想像力を膨らませて。

『ルドルフとイッパイアッテナ』斉藤 洋/作・杉浦 範茂/絵 講談社

飼い猫だったルドルフは、トラックに乗ってしまったことから飼われていた家に戻れなくなってしまいました。
見知らぬ地でノラネコのイッパイアッテナと知り合い、ノラネコとして生きていく術を学び、小さいながらも一生懸命考えながら生きるルドルフ。そんなルドルフに最初は興味本位で近づいたイッパイアッテナですが、やがて、イッパイアッテナにとってルドルフはかけがえのない存在へと変わっていくのでした・・・。

ルドルフには最初から優しく接してくれていたイッパイアッテナですが、行動を共にするうちに、その関係はますます濃いものになっていき、読んでいると見返りを求めない友情を羨ましく感じてしまいます。小学一年生の我が子に読むには、まだ少し早いですが、いつかこの本を読んだ時、「こんな友達いいな」と感じてもらえると素敵だな~と、親心に思いました。
 

小1むすこ
小1むすこ

ルドルフが「いっぱいあってな。」を、勘違いして「イッパイアッテナ」っていう名前だと思ったところが面白かった~。
まだ自分では読むのが大変だけど、今はこの本を読んでもらうのが一番好き!

 

中学年から高学年まで人気!

『黒魔女さんが通る!!』石崎 洋司/作・藤田 香/絵 講談社

オカルトマニアの黒鳥千代子(チョコ)は、ある日、呪文を唱えてキューピットを呼び出すつもりが、間違えて黒魔女ギュービッドを呼び出してしまいました。そして、ひょんなことから黒魔女修行をすることになってしまい・・・。

黒魔女ギュービッドが出てきて黒魔女修行、なんて、一見、思いっきりファンタジーなのかと思いきや、クラスのいじめや、女子特有のグループの感じなど、小学生のリアルも垣間見ることができる作品です。「学校の怪談」が軸としてあるので、怖い話が苦手な子は尻込みするかも知れませんが、コメディー要素も豊富なので、割と安心して読めますよ。ただ、なめてかかると、意外と怖いと感じるかも知れません。

 

昆虫好きは必見!

『ファーブルの昆虫記』アンリ・ファーブル/作・松岡 達英/絵 中村 浩 , 江口 清/訳 講談社

こちらは、虫たちの世界がとてもわかりやすく説明されている昆虫記です。
頭や首が無くなって、メスに食べられながらも、それでも子孫を残すことをやり遂げようとするオスのカマキリ。生きながらにして、ゴミムシに食いちぎられる毛虫の最後。説明は子供向けながら、内容は、大人でも、はっとさせられます。
虫たちに対する表現がどこか人間的で、時を忘れ、虫たちをじっくりと観察して、ファーブルが、まるで、虫たちの一員にでもなったつもりで、これを書き上げたのではないかと、読んでいて思わずにはいられません。

 

ここで出会って気に入った作品は、原作を読もう!

『10歳までに読みたい世界名作シリーズ』学研プラス

こちらは、読書嫌いが克服できるようにいろいろな工夫が散りばめられた、読書のきっかけに良いシリーズです。
一冊の中に、好まれやすいタッチのイラストが50点以上も盛りこまれているので、活字を読みなれていない子も物語に入り込みやすく、さくさく読むことが出来ます。このシリーズで、沢山の名作と言われている作品を知って、「このお話が好き!」と感じたら、ぜひ、原作に挑戦して、新たな読書の扉を開けてみてほしいと思います。
このシリーズを通して、知らなかった沢山の名作と出会えると良いですね。

 

奇妙な世界にハマる子多数!

『きまぐれロボット』星 新一/作・和田 誠/絵 理論社

お金持ちのN氏は、博士から便利なロボットを買い、このロボットと共に、離れ島で暮らすことにしました。悠々自適な生活が送れるかと思いきや、ロボットは、壊れたり、狂ったりし始めて・・・。(他30の物語を収録。)

これまで、まっすぐなメッセージ性のある児童書しか読んでこなかった子どもたちにとって、このショートショートシリーズは、とても新鮮に感じられるかもしれません。何といってもオチが秀逸。はっきりとしたメッセージ性はなく、必ずしも教訓めいているわけではありませんが、読めば、時にドキリとさせられたり、クスッと笑えたりと、ひねりがきいています。胸がざわつくラストの虜になってしまうかも知れませんね。

 

登場キャラクターたちが魅力的!

『黒ねこサンゴロウ』竹下 文子/作・鈴木 まもる/絵 

お父さんに会いに行くために乗車した電車で、黒ねこのサンゴロウと出会ったケンは、ひょんなことから一緒に宝探しの旅へ行くことに。旅のはじまりから、ドキドキが絶えず、楽しみながら読むことが出来るシリーズです。

幼年期に、竹下さん鈴木さんコンビの絵本に慣れ親しんできたお子さんにはぜひとも読んでもらいたいのがこちら。
1巻は、このシリーズの序章であり、物語が本格的に動きだすのは2巻からなので、1巻で読んだ気にならず、2巻もセットで読んでみられることをお勧めします。竹下さんの作品とくれば、鈴木さんの挿絵。今回もピッタリと合っていて、物語を引き立てています。
個人的には、常に落ち着いていて、年齢不詳なサンゴロウがツボですよ。

 

読んで、何を感じるか。

『窓ぎわのトットちゃん』黒柳 徹子/作 講談社

トットちゃんは、好奇心旺盛な女の子。ある日、先生を困らせて、学校を退学になってしまったトットちゃんは、お母さんに連れられて「トモエ学園」という学校にやってきました。ここでは、前の学校のようにトットちゃんを叱りつける大人はおらず、自分の好きな科目から勉強をすることが出来ます。そんな子供主体のトモエ学園での生活は、トットちゃんにとって、とても過ごしやすいものでした。
こちらは、タレント黒柳徹子さんの自叙伝であり、海外でも翻訳されて出版されている、ベストセラー本です。

今は、支援の必要な子には手を差し伸べるなど、学校現場では、その子のペースに合わせたカリキュラムが組まれた教育を行うようになっていますが、トットちゃんの時代は、なかなかそういった子が理解されなかったことが、この作品を読んでいるとよくわかります。
トットちゃんのような子が只々「問題児」として、先生たちから怒鳴りつけられてきたことを思うと胸が締め付けられますが、子どもたちの目に、トットちゃんや、トモエ学園は、どう映るのでしょうか。
ぜひ、この作品から多くのことを感じ取ってもらいたいです。いろいろな友達がいて、みんながそれぞれの方法で一生懸命生きているのだということを知るきっかけにもなるかも知れませんね。

9歳~10歳は沢山の作品に触れる時期

いかがでしたか?一言に「児童文学」と言ってはみても、大人が読む小説同様に、冒険ものからファンタジーや、ミステリーまで、そのジャンルは多岐にわたります。だからこそ、読みやすく感じたり、逆に、読みづらく感じたりと、子どもの好みによって作品から受ける印象は様々であり、普段本を読まない子が1、2冊の本を読んだところで、本好きには到底なれっこありません。

9歳から10歳の年齢のお子さんは、とにかく数を読んで、沢山の作品に触れることが大切です。
あまり本を読まないお子さんには、子どもが好きそうな表紙の本を、そっとリビングに置いておいたり、冒頭を少し読み聞かせてあげたりすることで、お子さんの読書意欲を高めることに繋がるかも知れませんね。

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【2020年干支】ねずみが出てくるおすすめの絵本 15選

目次

今年の干支を絵本で読もう。

十二支の中の”子(ねずみ)”

2020年、今年の干支は、子(ねずみ)年です。
十二支の中で一番小さい動物ですが、順番は一番目。
なぜ、十二支の中で、ねずみが一番最初に来るのかを語った民話も数多くありますよね。
民話以外から言えば、「子」という、ねずみを表す漢字そのものに「繁殖する」という意味が含まれているらしく、植物の循環を表現している中国から伝わってきた十二支に、そういった意味の子(ねずみ)を一番最初に持ってくることで「新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態を表している」(『暮らしの歳時記』よりhttps://allabout.co.jp/gm/gc)のだそうですよ。
新しい年の始まりとして、十二支の中の子(ねずみ)は、なんだかおめでたくてピッタリですね。

人と鼠とのかかわり

鼠(ねずみ)は、ことわざや慣用句に多く使われていることでもわかる通り、
人とのかかわりが昔から濃い動物です。
子孫繁栄や、大黒天の使いなど、鼠から浮かぶイメージも決して悪いものばかりではありません。
ペット用に改良された鼠を、家族の一員として飼育している家庭も多く見られ、
現代でも、鼠は、人とのかかわりが非常に濃くあります。

そんな鼠ゆえに、ご存じの通り、絵本においても、時に相撲を取ってみたり、人のごとく生活していたりと、あらゆる物語で大活躍しています。絵本に登場している鼠たちは、小さくても勇敢だったり、賢かったり、どこか憎めないものが多く、今、少し考えただけでも、子どもたちに人気のキャラクターが多数思い浮かびます。
今回、そんな、ねずみさんたちが出てくるお話を15冊選りすぐって集めてみましたので、
ぜひ、この機会に、お子さんに読み聞かせてあげてください。

ねずみが出てくるおすすめの絵本 15選

 

年明けは、これで決まり!

『14ひきのもちつき』いわむら かずお/さく 童心社

 

小1むすこ
小1むすこ

え?もう終わり?!
字では書いてないけど、みんないろんなことしてて面白い。(息子談)

 

 

動物たちの表情に、思わず、ぷぷっ!

『ねずみくんのチョッキ』なかえ よしを/さく 上野 紀子/え ポプラ社

 

4才むすめ
4才むすめ

ねずみが小さくて可愛かった。(娘談)

 

 

”幸せ”は、日常の中にこそある。

『ねずみのよめいり』谷 真介/さく 赤坂 三好/え 佼成出版社

 

小1むすこ
小1むすこ

ねずみ、強っ!
お日さまが一番強いかと思ったのに、まさか・・・。(息子談)

 

 

人と繋がることの大切さ。

『ハリネズミと金貨』ウラジーミル・オルロフ/さく 偕成社

 

 

写真絵本で癒されて。

『ねずみのいえさがし』ヘレン・ピアス/さく 童話屋

 

 

住むなら、どっち?!

『いなかのねずみとまちのねずみ』アイソポス/さく  岩崎書店

 

小1むすこ
小1むすこ

面白かった~。自分なら、町がいいか田舎がいいか、悩むな~。(息子談)

 

 

欲しかった、こんなドールハウス!

『人形の家にすんでいたネズミ一家のおはなし』マイケル・ボンド/さく 徳間書店

 

 

悪者が出てこない昔話。

『ねずみのすもう』神沢 利子/さく 赤羽 末吉/え 偕成社

 

 

無鉄砲な子ネズミに、ドキドキハラハラ。

『こわい、こわい、こわい?しりたがりネズミのおはなし』ラフィク・シャミ/さく カトリーン・シェーラー/え 西村書店

 

 

行動力抜群のネズミ!

『としょかんねずみ』ダニエル・カーク/さく 瑞雲舎

 

小1むすこ
小1むすこ

図書館の先生が良い人で良かった。
ぼくの学校の図書館にも、サムみたいなネズミがいればいいのに・・・。(息子談)

 

 

ハプニングで形勢逆転。

『ねずみさんのくらべっこ』多田 ヒロシ/さく こぐま社

 

 

はたきおばけになって、大掃除。

『ぐりとぐらのおおそうじ』中川 李枝子/さく 山脇 百合子/え 福音館書店

 

 

きらきらした言葉の数々。

『フレデリック』レオ・レオニ/さく 好学社

 

 

人のせいばかりしていると、ろくなことにはならないよ。

『ツェねずみ』宮沢 賢治/さく 石井 聖岳/え 三起商行

 

 

一生懸命な、仲良しネズミたちが可愛らしい。

『5ひきのすてきなねずみ おんがくかいのよる』たしろ ちさと/さく ほるぷ出版

 

 

まとめ ~ねずみは愛されキャラ~

いかがでしたか?我が子に読んでみたいと思われる絵本は、この中にありましたでしょうか。
今回、ねずみが出てくる絵本をリストアップしている段階で、改めて、絵本には、ねずみという愛されキャラが、本当に多く登場しているな~と感じました。昔話にも沢山登場していて、つくづく、昔から、人の身近でしれっと暮らしていたのだな・・・と実感致しました。
小さくても勇敢で賢く、どこか憎めないねずみたちは、絵本の中の世界で、これからも愛くるしく動き回ってくれることでしょう。

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中学生におすすめのファンタジー小説10選

ファンタジー好きにお勧めしたい名作たち

ファンタジー物の中には、昔から愛されてきた、いわゆる「名作」と呼ばれる物が数多くあります。
ところが、読みやすい話題の作品にばかり注目する傾向の強い昨今、こういった名作が中学生の目に触れる機会が最近は少なくなってきたように思います。
名作には、やはり、名作と言われるだけの理由があるわけで・・・
ぜひ、尻込みせずに、一度は読んでみてほしいジャンルの一つです。
ファンタジー小説から、想像することの楽しさを知ってもらえれば、読書の幅も広がると思います。

今回、ファンタジー小説の中から、世界で「名作」とうたわれているものや、私が個人的に「名作」と感じたものを10冊選んでみましたので、興味を持っていただけると、これ幸いです。

中学生におすすめのファンタジー小説10選

 

忠実に再現された日本版に、エンデも感動?!

『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ/著 岩崎書店

 

せいとさんの声
せいとさんの声

本と現実がシンクロしていくところが面白い!
・・・でも、長すぎて、返却期限までに読めません。(生徒談)

 

日本のファンタジー作家と言えば、この方!

『獣の奏者』上橋 菜穂子/著 講談社

 

せいとさんの声
せいとさんの声

スラスラ読めた。頭の中で、闘蛇を想像するのが楽しい。(生徒談)

 

洋服ダンスの向こう側に広がる異世界!

『ナルニア国物語シリーズ』C.S.ルイス/著 岩崎書店

 

ジブリのやつより、原作が断然面白い!

『床下の小人たちシリーズ』/著 岩崎書店

 

主人公は、神と人間のハーフ!

『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々シリーズ』リック・リオ-ダン/著 ほるぷ出版

 

せいとさんの声
せいとさんの声

ラノベより、最近こっちにハマってきました。
自分がこんなに読めるとは思わなかったです。(生徒談)

 

自分勝手な神様が人間になったら?!

『アポロンと5つの神託』リック・リオーダン/著 ほるぷ出版 

 

ダークファンタジーの世界へようこそ!

『ダレン・シャン』ダレン シャン/著 小学館

 

せいとさんの声
せいとさんの声

けっこう怖い。でも読む手がとまらない。(生徒談)

 

ハラハラもありつつ、ドキドキもある、恋愛ファンタジー!

『トワイライト』ステファニー・メイヤー/著 ヴィレッジブックス

 

せいとさんの声
せいとさんの声

エドワードが、とにかくイケメン。恋してます!(生徒談)

 

「もしも、死んでしまったら…」を小説で体感!

『青空のむこう』アレックス・シアラー/著 求龍堂

 

100年以上前から読み継がれる名作は、やはり凄い!

『タイムマシーン』H・Gウェルズ/著 偕成社

 

 

ファンタジー小説の魅力

いかがでしたか?少しでもファンタジー小説に興味を持っていただけたでしょうか。
本を読むメリットで、一般的に言われているものとして思い当たることをざっと挙げるとするならば、

〇客観的に物事が考えられるようになる
〇語彙力が身につく
〇色々な価値観に触れることができる
〇疑似的な経験を得られる

などがありますが、ファンタジー小説は、特にこの中で「疑似的な経験を登場人物と共に得られる」ことが大きいように思います。
実際には絶対に起こりえない現象や、体験できない冒険を、主人公と共に体験していくことで、世界観を存分に味わえることがファンタジー小説の魅力の一つであり、優れたファンタジー小説であればあるほど、読み手は想像力を掻き立てられ、物語の世界を楽しむことが出来るのです。

これを機に、ファンタジーの世界へ足を踏み入れて、どっぷりとその世界観を味わってみてはどうでしょうか。

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子育て中の人におすすめの絵本12選

絵本を育児の息抜きに

 

子育てには、子どもの年齢に応じて苦労が絶えません。
父親として、母親として、しっかりしなければと張りつめていると、
ふっとした時にその緊張の糸が切れて、体調を崩してしまうなんていうことも。

そんな、子育てに疲れた時に、おすすめしたい絵本があります。
絵本を見ることは子どもだけの特権ではなく、大人だって、絵本によって癒されて良いのではないでしょうか。
絵本は子どもだけでなく、大人にも安らぎの効果があると私は思います。

「怒りすぎちゃったな」と感じた時、
「自分の時間が欲しい」と感じた時、

ぜひ、絵本を開いてみてください。

子育て中の人におすすめの絵本12選

 

 

どこも一緒なんだなあ・・・。

『いっさいはん』minchi/さく・え 岩崎書店

 

気持ちに寄り添ってあげたいと思える絵本

『おこだでませんように』くすのき しげのり/さく・石井 聖岳/え 小学館

 

子育てに全力であればあるほど、心震える絵本

『今日』伊藤 比呂美/やく・下田 昌克/え 福音館書店

 

母の愛は偉大。

『ちいさなあなたへ』アリスン・マギー/ぶん・ピーター・レイノルズ/え 主婦の友社

 

「ありがとう」と伝えよう。

『うまれてきてくれて ありがとう』にしもと よう/さく・黒井 健/え 童心社

 

母になったあの日を思い返して・・・。

『おかあさんがおかあさんになった日』長野 ヒデ子/さく・え 童心社

 

共感を呼ぶ母の思い。

『おかあさんはね』エイミー・クラウス・ローゼンタール/ぶん・トム・リヒテンヘルド/え マイクロマガジン社

 

あかちゃんの笑顔は、やはり最強。

『あかちゃんがわらうから』おーなり由子/さく・え ブロンズ新社

 

子どもの言い訳に、思わず笑っちゃう。

『りゆうがあります』ヨシタケシンスケ/さく・え PHP研究所

 

いつも笑顔でいられないのが、子育て。

『あなたのことがだいすき』えがらし みちこ/ぶん・え 西原 理恵子/原案 KADOKAWA

 

我が子の幸せを願う、母の愛。

『いつかあなたがおおきくなったら』エミリー・ウィンフィールド・マーティン/さく・え サンマーク出版 

 

あの時の待ち遠しい気持ち。

『あかちゃんでておいで!』マヌシュキン/さく・ハイムラー/え 偕成社

 

 

負の感情を絵本で浄化

 

いかがでしかた?気になる絵本はありましたか?
絵本は、育児参考書とは違い、短時間で読むことが出来、
忙しい人でも時間に縛られる心配がありません。

一度、絵本で気持ちを立て直して、
新たな気持ちで可愛い我が子と向き合えるといいですね。
「うちの子も、こんな時があったな~」と思ったり、
「私はちゃんと、この子の親なんだ」と感じたり・・・
子どもの年齢や、それぞれの立場で絵本を捉えて、負の感情が浄化できたら良いですね。

私自身、疲れた時、腹立たしい時は、これらの絵本から浄化されています・・・。

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読んでみよう。吉野彰さんの人生を変えた一冊

ノーベル化学賞受賞、吉野彰さんの人生の転機となった本

 

2019年10月9日、吉野彰さんにノーベル化学賞の受賞が決定しました。

全てが小型化し、持ち運びが便利となった現代、軽量小型で長寿命、しかも何度も使うことの出来るリチウム電池を発明した、吉野彰さん達の功績は大変輝かしいものです。

そんな吉野さんの人生の転機となったのは、一冊の本との出会いだったのだそうです。これが、イギリスの科学者である、マイケル・ファラデーが書いた『ロウソクの科学』という本。

科学への熱い愛がひしひしと伝わる・・・

『ロウソクの科学』マイケル・ファラデー/著・竹内 敬人/訳 岩波書店

こちらは、ロウソクが燃える不思議や、炎の特性について書かれている本で、当時小学4年生であった吉野さんは、担任の先生にこの本を進められ、子ども心に科学の魅力を知ったのだそうです。

内容は、難しいことが書いてあるわけではなく、小中学生の理科の授業で行う実験ばかりで子ども向けではありますが、絵が少ないので、小学生には少し読みづらいかも知れません。しかし、本書を読むと、著者の科学への愛がひしひしと伝わってきて、著者が子どもたちに伝えたい”科学の面白さ”を、詰め込めるだけ、沢山詰め込んでいることを感じられずにはいられません。

ロウソクの科学の話から始まり、最後は人間の呼吸の話にまで行き幕を閉じる・・・やはり、科学は何歳になっても好奇心を擽りますね。

小~中学生に読んでほしい、科学の本

 

ファラデーの本が読みづらいのであれば、このような本もお勧めです。

身の回りにあふれる不思議にわくわく

『好奇心をそだて考えるのが好きになる 科学のふしぎな話365』日本科学未来館

 

 

マンガを読みながら、身近な不思議に迫るシリーズ

『ドラえもん科学ワールド(既19巻)’19年度』藤子プロ・真鍋 真/監修 小学館

どちらも、科学への好奇心を掻き立てられる内容となっているので、勉強の合間の息抜きや、科学に興味を持つきっかけとして、良いかも知れません。ある現象が起こる仕組みを知ることは、普段何と無しにそこにある物事の奥深さを知ることに繋がります。そもそも、「科学(science)」の語源は、ラテン語の「scientia (知識)」から来ているのだとか。
科学の本を開けば、知りたい「知識」に、きっと出会えると信じて、この記事を終わりとしたいと思います。

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ハロウィンに読みたいおすすめ絵本

目次

ハロウィンは子どもも大人も楽しめる行事

 

この時期(10月)になると、子どもの頃、百科事典にハロウィンのことが載っていて、外国にはこんな楽しそうなお祭りがあるのかと、うらやましく思ったことを思い出します。事典に載っていた写真には、子どもたちが魔女やおばけ等、思い思いの仮想をして、近所の家の人からお菓子を沢山もらっていた様子が写っていました。

あれから、うん十年・・・日本も変わりました。ドン・キホーテではコスプレ衣装が大量に売られ、テレビには、渋谷のスクランブル交差点で大人がお祭り騒ぎをする様子が・・・。あれ?ちょっと待てよ。子どもたちはどれくらいこの雰囲気を楽しめているの?どうせなら、大人も子どもも一緒になって、このワクワクする行事にどっぷり浸かって、目一杯楽しみたいですよね。

今回は、ハロウィンに、子どもに読み聞かせたい絵本を18冊ご紹介します。秋の夜長にお子様と少しドキドキしながら絵本でハロウィンを楽しんでみてください。

 

 

ハロウィンに読みたい、絵本18冊

 

 

タイトルが気になって気になって・・・

『まじょのかんづめ』佐々木 マキ/さく・え 福音館書店

 

小1むすこ
小1むすこ

かんづめの中から、思ったより大きいのが出てきて笑った。(息子談)

 

 

子どもが目を輝かせてくれる絵本

『かぼちゃひこうせん ぷっくらこ』レンナート・ヘルシング/ぶん・スベン・オットー/え アリス館

 

小1むすこ
小1むすこ

すごく楽しいお話だった!こんな、空飛ぶ家があったらいいのにな~。(息子談)

 

 

あの作品のオマージュです

『おおきなかぼちゃ』エリカ・シルバーマン/さく・S.D.シンドラー/え 主婦の友社

 

小1むすこ
小1むすこ

「おおきなかぶ」に似てるって、すぐ気が付いたよ!いろいろな化け物がひっぱるのが面白い!(息子談)

 

 

ハロウィンの夜を絵本で体験

『きょうはハロウィン』平山 暉彦/さく・え 福音館書店

 

小1むすこ
小1むすこ

かぼちゃのちょうちんは作ったことがないので、作ってみたくなった。(息子談)

 

 

友達を魔女から救い出さなくっちゃ!

『ハロウィーンのおきゃくさま』みうら なお/さく・え 国土社

 

小1むすこ
小1むすこ

最後がホッとして、良かった。(息子談)

 

 

あなたも魔女になれるかも

『魔女図鑑 魔女になるための11のレッスン』マルカム・バード/さく・え 金の星社

 

 

秋の夜空を見上げてみよう

『ハロウィーンの星めぐり「夜に飛ぶものたち」』フォルター・デ・ラ・メア/詩・カロリーナ・ラベイ/え 岩崎書店

 

 

やっぱり、今回もジョージは・・・

『おさるのジョージ ハロウィーン・パーティーにいく』M.&H.A.レイ/原作・福本 友美子/訳 岩波書店

 

小1むすこ
小1むすこ

ジョージの話は、いつも「だいじょうぶかな?」と心配になる。(息子談)

 

4才むすめ
4才むすめ

おさるが元気いっぱいで、面白い。(娘談)

 

 

何が何でも行きたいうさぎは・・・

『まじょまつりにいこう』せな けいこ/さく・え ポプラ社

 

 

とんでもない屋敷に迷い込んでしまったら・・・

『ハロウィーンのおばけ屋敷』エリカ・シルバーマン/ぶん・ジョン・エイジー/え セーラー出版

 

 

健気な黒ねこを応援したくなる

『しつれいですが、魔女さんですか』エミリー・ホーン/さく・パヴィル・パヴラック/え・江國 香織 小峰書店

 

 

ラスト数ページの恐怖

『おかしな?ハロウィン』ザ・キャビンカンパニー/さく・え ほるぷ出版

 

小1むすこ
小1むすこ

めちゃくちゃ怖かった。びっくりした!(息子談)

 

 

どうして、かぼちゃのランプを飾るの?

『ハロウィンのランプ』小林 ゆき子/さく・え 岩崎書店

 

 

好きでいてくれなきゃ、イタズラするぞ!

『あくたれラルフのハロウィン』ジャック・ガントス/さく・ニコール・ルーベル/え PHP研究所

 

 

種が撒かれ、収穫されてから、おばけランタンになるまでの物語

『パンプキン』ケン・ロビンズ/写真&文 BL出版

 

小1むすこ
小1むすこ

見たことない大きさのカボチャだった!(息子談)

 

 

民話「石のスープ」のハロウィン版

『大食いフィニギンのホネのスープ』カンブリア・エバンズ/さく・え BL出版

 

小1むすこ
小1むすこ

とっても面白かった!フィニギン、頭いいな~。(息子談)

 

 

頑張るおばけたちが、可愛く見えてくる

『おばけやしきへようこそ!』キッキ・ストリード/さく・エヴァ・エリクソン/え 偕成社

 

小1むすこ
小1むすこ

自分じゃ、絶対にムリ!女の子が凄すぎて笑えた!(息子談)

 

 

開いて、触って、おばけやしきを感じよう

『おばけやしき (大型しかけえほん)』ジャン ピエンコフスキー/著・ Jan Pien´kowski/原著 大日本絵画

 

 

まとめ ~四季を意識した読み聞かせ~

 

いかがでしたか?魔女やおばけが出てくる物語は、少しドキドキ・・・。現実では体験できないこのドキドキを、いとも簡単に体験できるのが、やはり絵本の魅力ですよね。

又、『きょうはハロウィン』のような絵本を通して、どのような行事なのか理解したり、『パンプキン』のような写真絵本で、秋は収穫の時期であるということを知ることが出来るのも良いですね。子どもに絵本を読み聞かせする時は、そういった季節感も意識しながら、絵本選びをしていきたいです。

 

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食欲の秋‼ 食べたくなるくらい、美味しそうな絵本特集

絵本から感じる「美味しそう」

 

大人も子供も、最初に絵本を手に取るきっかけの一つとして、「魅力的な表紙である」ということがありますよね。
特に、美味しそうな表紙だったりすると、思わず手に取って、食べる真似をお子さんとしながら読み聞かせをされる方も多いのではないでしょうか。私自身も子どもに良く美味しそうな絵本を読み聞かせします。子どもが拒否感なく、見てくれる絵本という理由もありますが、単純に私自身がこういった絵本が好きで、見たいことの方が大きいです。
本屋さんや図書館で、美味しそうな絵や文の絵本を見つけると、ページを捲らずにはいられないのです。

夜も段々と涼しくなってまいりました。秋は、もうすぐそこまで来ております。何をするにも心地よい気候から、「〇〇の秋」と言われますが・・・私は、やっぱりこれ。

絵本で感じてください。「食欲の秋」。

 

 

食べたくなるくらい、美味しそうな絵本10冊

 

 

音も絵も美味しそう!

『おいしいおと』三宮 麻由子/ぶん・ふくしま あきえ/え 福音館書店

 

 

パン好きには、たまらない!

『おじいちゃんとパン』たな/ぶん・え パイインターナショナル

 

小1むすこ
小1むすこ

今度、マネして作ってみようと思った。このおじいちゃん、優しいな。(息子談)

 

4才むすめ
4才むすめ

同じの、お母さん作って。(娘談)

 

 

日本人の心!

『ごはん』平野 恵理子/ぶん・え 福音館書店

 

 

絵本の世界に入って食べたい!

『ぐりとぐら』中川 李枝子・大村 百合子/ぶん・え 福音館書店

 

小1むすこ
小1むすこ

最後に卵のカラも、ちゃんと使っているところが面白かった!(息子談)

 

4才むすめ
4才むすめ

お母さん、同じの作って。(娘談)

 

 

夜ごはんは、カレー率アップ!

『ぼくんちカレーライス』つちだ のぶこ/ぶん・え 佼成出版社

 

 

絵から匂いが伝わってきそう!

『きょうのごはん』加藤 休ミ/ぶん・え 偕成社

 

小1むすこ
小1むすこ

いただきま~す!って、言いたくなるわ~。(息子談)

 

 

読めば、必ずお腹が減る?!

『おなかがへった』マメイケダ/ぶん・え WAVE出版

 

 

昔ながらのアイスクリンが無性に食べたくなる!

『王さまのアイスクリーム』フランセス・ステリット/ぶん・光吉 夏弥/やく 大日本図書

 

小1むすこ
小1むすこ

この本に出てくる、冷えたクリームが食べてみたい!(息子談)

 

 

「作ってみたい!」が聞ける絵本

『よもぎだんご』さとう わきこ/ぶん・え 福音館書店

 

 

ホカホカ焼けた、巨大なパン!

『ノラネコぐんだんパンこうじょう』工藤 ノリコ/ぶん・え 白泉社

 

小1むすこ
小1むすこ

このシリーズ大好き!「ドッカーン」のあとが面白い。(息子談)

 

 

まとめ ~食育にも良い絵本~

 

いかがでしたか?

記事を書いていて、いささかお腹が空いてきました。
優しい声で聞く絵本は、真心こめて作られた晩御飯の様に、
温かくて、ホッとするものです。

皆さんも、ぜひ、絵本で「食べることの素晴らしさ」をお子さんに教えてあげてくださいね。