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【おとな編】まだ間に合う!クリスマスプレゼントに、心温まる絵本を。

大切なあの人に、絵本のプレゼントはいかがですか?

早いもので、街路樹や店頭ではイルミネーションが輝き、町のあちらこちらから、クリスマスキャロルが聞こえてくるシーズンがやってきました。
気づけば、あっという間にクリスマス。
中には、12月に入って、プレゼントは何にしようかと悩んでいるうちに、サンタの鈴の音がすぐそこまで来てしまった・・・そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方には、ぜひ、本屋に立ち寄って見られることをお勧めします。
「大人の絵本コーナー」が設けられている本屋さんがあるほどに、絵本の対象は子どもだけに留まらず、多くの大人たちが絵本には癒す効果があると手に取っていくようです。

絵本なら、書店に行けばすぐ手に入りますし、気軽に購入できる価格で相手に気を遣わせる心配もありません。

まだ間に合いますよ!

相手のことを考えながら、どんなプレゼントにしようかと考えるその時間・・・。
ぜひ、その至福の時をお楽しみください。

【おとな編】クリスマスプレゼントにおすすめしたい、心温まる絵本 10選

大切な人と、この感動を共有しよう。

『世界で一番の贈りもの』マイケル・モーパーゴ/著 評論社

こちらは、クリスマスの奇跡と今も語り継がれる「クリスマス休戦」を基に描かれた大人向け絵本です。

がらくた屋で購入したロールトップデスクの引き出しの中で見つけた、一通の手紙。
そこには、愛する人へ贈る、嘘のような真実の物語が淡々と綴られていました。

1914年12月25日。寒空の下、イギリス軍とドイツ軍が、敵でありながら共にお酒を酌み交わし讃美歌を歌い、故郷の話に花を咲かせて笑いあった、信じられないような日。

「この戦争を終わらせる方法が解ったよ。サッカーの試合で、勝負を決めればいい。サッカーなら、だれも死なずにすむ。親を失う子もない。夫を失う妻もない。」

ドイツ軍の将校がイギリス軍の将校に言ったこの言葉は、この戦争が早く終わって、みんなが無事に故郷に帰れるようにという、切実なる願いの元に出た言葉です。

クリスマスに起こった、この奇跡のような出来事は、両軍の公式記録には一切存在しませんが、この絵本のように、手紙や、無事に帰還した兵士たちを通して、人知れず語り継がれてきたのだそうです。

心温まる時間、かけがえのない一生の宝物といえるほどの時間を過ごしたことを綴った手紙の内容と、この休戦後に平和の願い空しく戦争の犠牲となった多くの兵士たちのことを思うと、心と目頭が熱くなる一冊です。
152mm×152mmという小ぶりな大きさと、封筒の消印や英字で書かれた手紙が表紙になっているオシャレなデザインから、プレゼントにも喜ばれると思いますので、ぜひ、大切な人とこの感動を共有してください。

『世界で一番の贈りもの』は、他の記事でも紹介しています。
平和学習におすすめな本

 

 

自分の気持ちを、言葉でプレゼント。

『Present book 好きなところ100(Presentbookシリーズ)』 いろは出版

こちらは、大切な人へ、面と向かって感謝や好きなところを言いづらい照れ屋さんや、長い付き合いで今さら口に出しづらい人にとって、持って来いなプレゼントなのではないでしょうか。
「プレゼントは何でもいいよ」なんて言われて、何にしようかと頭を悩ませているのであれば、気持ちのこもった言葉のプレゼントが良いかも知れません。
こちらの本に、大切な人の好きなところを、ただひたすらに書き込んでいくことで、渡す相手はもちろんのこと、書いている本人も、改めて、渡す相手の素敵なところにたくさん気づくことができ、幸せな気持ちになります。

クリスマスまでに100個も書きだすのは無理だと自信がなくなりそうな方は安心してください。
本書には、「おてつだいカード」といって、好きなところを思い出すヒントになるワードを集めてくれているカードが存在しているので、困った時はこれを参考に書き込んでいくと良いかも知れません。

また、付属の透明スリーブケースに入れることが出来るので、せっかくの本が折れ曲がる心配もなく、プレゼントにピッタリな一冊になりますよ。

大切な人を想像しながら、世界にひとつだけの本を完成させてくださいね。

 

人と違うことをしても大丈夫。

『フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし』レオ・レオニ/著 谷川 俊太郎/訳 好学社

小さな野ねずみたちが冬に向けてせっせと働く中、フレデリックだけは全く働こうとしません。
「どうして きみは はたらかないの?」
仲間がフレデリックに聞くと、
「ぼくは おひさまの ひかりを あつめてるんだ。」
と、フレデリックは答えます。
その後も全く働こうとしないフレデリックに、仲間たちは何度も聞きます。
「なにをしているんだい、フレデリック?」
「ゆめでも みてるのかい、フレデリック。」
「ちがうよ」
そのたびにフレデリックは、自分が集めているものの話しをしますが、それらはどこか掴みどころのないものばかりで現実味を帯びていません。
ところが、厳しい冬がやって来て、フレデリックが集めていたものの素晴らしさに気づいた時、仲間たちは拍手喝采して・・・。

この物語から何を感じ取るかは、人によってそれぞれ違うのかも知れませんし、そもそも、これは教訓めいた話ではないのかも知れませんが、みんなに同調して生きていく事も重要だけれど、もしも、それより大切なことがあった時には、人と違うことをしてもいいのだと、受け入れられるべきなのだという、メッセージが少なからず含まれているように私は感じました。

例えば、人と違う進路を歩もうとしている、あの人へ、
いつも思いもよらない斬新なアイデアを出して、チームを引っ張ってくれる、あの方へ、
素敵なメッセージを添えて、こちらの絵本をプレゼントすると良いかも知れませんね。
谷川俊太郎さんの訳も、詩的で、とても素敵です。

『フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし』は、他の記事でも紹介しています。
【2020年干支】ねずみが出てくるおすすめの絵本 15選

 

 

旅に出れない今こそ、この絵本。

『旅の絵本』安野 光雅/著 福音館書店

こちらは、どのページも文字が一切ない絵本です。
このシリーズは、毎回どこかの国を優雅気ままに旅しているので、コロナ禍の今見ていると、とても解放された気分になるのは私だけではないはず。
ある巻では馬に乗り、またある巻では舟に揺られて、旅人と共に、世界の風景に出会える贅沢を堪能してください。

また、どの巻も、地上に立って描かれた目線ではなく、少し上空を浮遊しているような、見下ろす感覚で描かれていることもあって街並みや自然が細部にわたり描きこまれているので、眺めているだけで幸せな気分になれますよ。

2018年に出版されたシリーズ最新作は「スイス」です。
好きな国にしぼってプレゼントするもよし、世界旅行に行けない今だからこそ、セット購入でプレゼントするもよし、プレゼントする相手に合わせて、素敵な送り物になるといいですね。

 

可愛いデザインと素敵な言葉の数々。

『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダース/作・絵 前田 まゆみ/訳 創元社

とにかく可愛らしくてデザインが素敵な、こちらの絵本。
それだけでもう、誰かにプレゼントしたくなりますが、この絵本が面白いのは、もちろんそこだけではありません。
1ページごとに、外国の聴きなれない言葉が、その意味と共に紹介されていて、思わず声に出して読みたくなります。

翻訳できない」とタイトルにもあるように、どの言葉も日本語では、取って代われる言葉が見当たらないものばかりで、言葉がいかに、その国独自の文化や風土によって生まれるものであるのかがよくわかる絵本となっています。
日本語では、「わびさび」などの言葉が紹介されていて、日本語の奥深さも知ることが出来る一冊です。
素敵な言葉の数々を、大切な人への贈り物としていかがですか?

『翻訳できない世界のことば』は、他の記事でも紹介しています。
大人が、ジ~ンとくる、しみる絵本10選

 

 

幸福な気持ちに包まれる絵本。

『幸福な質問』おーなり由子/作・絵 新潮社

こちらは、お互いを大切に思うイヌさんとイヌ君のやりとりを描いた、温もりが感じられる絵本です。

イヌ君の愛情を確かめるように、イヌ君にたくさんの質問を投げかけるイヌさん。
どんないじわるな質問も、愛情深い言葉でイヌさんに返してしまうイヌ君。
ふたり(2ひき?)のやり取りからは、自分にとってどれほど相手が大切で、なくてはならない存在かが伝わってきます。

おーなりさんの絵本は、やわらかな文と絵が特徴で、見ると幸せな気持ちになるものばかり。こちらの絵本もぽかぽかと日向の中にいるような温かい作品となっているので、プレゼントにもピッタリですよ。
絵本でイヌさんがした質問と同じことを聞いたら、あの人はなんて言うかな・・・なんて想像しながら、大切な人を頭の中に思い描いて読んでほしい一冊です。

 

手のひらサイズが可愛すぎる!

『ダヤンのたんじょうび(ダヤンの豆本劇場)』池田 あきこ/著 河出書房新社

プレゼントを贈る相手が、ねこ好きな人、もしくは雑貨好きな人なのであれば、このような絵本はどうでしょうか。

こちらは、ダヤン30周年を記念して作られた素敵な豆本セットです。
手のひらサイズの小さな絵本に、レジン性のフィギアが1体付いていて、外箱は、池田あきこ先生書き下ろしイラストを使用しているので特別感があり、贈り物に最適です。

気になる豆本の内容は、自分の誕生日を知らないダヤンがカシガリ山の魔女三姉妹に誕生日を見つけてもらうためにお願いに行くのですが・・・といった感じで、初めてダヤンシリーズを読む人でも楽しめる内容になっています。
コミカルな魔女三姉妹に笑ったり、赤ちゃんダヤンの登場に癒されたり、絵本としても申し分のない一冊となっているので、ここからダヤンシリーズにハマる人もいるかも知れませんね。

 

珈琲豆を添えてプレゼントするのがおすすめ。

『COFFEE TIME-珈琲とめぐる毎日-』ナカセコ エミコ/作 マリカ・うのまみ/絵 ニジノ絵本屋

こちらは、ほっと一息、コーヒータイムのような、ひと時を味わえる絵本です。
仕事や家事に追われる毎日、心の休憩はやはり大切。本書には、心が穏やかになる言葉がたくさん散りばめられているので、読むと肩の力がすっと抜けます。

なるべく笑う、たくさん笑う、
ちょっと笑えないときこそ、笑ってみよう。

口角を上に動かすと、脳は幸せを感じるのだとか。
笑顔でいることは、気分だけの問題でもなさそう。
笑うとちょといいことがありそうです。

日本語と英語で綴られた、素敵な言葉の数々。挿絵の絵も、愛らしいねこや犬がたくさん描かれていて、癒し効果抜群です。
一生懸命頑張っている誰かに、ぜひ、珈琲豆と一緒にプレゼントしてあげてください。

 

美しいデザインはプレゼントに最適。

『モミの木』クリスチャン・アンデルセン/著 サンナ・アンヌッカ/絵 小宮 由/訳 アノニマ・スタジオ

こちらは、アンデルセン童話の名作『モミの木』に、マリメッコのデザイナーとしても活躍するサンナ・アンヌッカがイラストを担当した、デザイン性の高い絵本です。
布貼りの表紙には、金箔押しがほどこされていて、ページを捲れば、美しい配色で彩られた世界にたちまち心を奪われてしまいます。

美しい森の中で生まれ育ちながらも、お日様や澄んだ空気には見向きもしないで、大きくなることだけをただ願う、モミの木。大きくなると人に伐られてどこに運ばれていくのか、モミの木は、そんなまだ見ぬ未来ばかりが気になって仕方がありません。
日本ではあまり知られた話ではありませんが、『モミの木』は、近くにありすぎて見落としがちな「幸せ」を大事にしようというメッセージの込められた素敵なお話です。戻らない時を嘆いたり、まだ見ぬ未来へ急ぐ前に、目の前の今を楽しむことが大切なのだと、この物語は教えてくれます。
「あの頃はよかった・・・。」そんなつぶやきをしてしまいがちな大人にこそ、読んでほしい一冊です。

 

これぞ、大人が読むべき絵本。

『トムテ』ヴィクトール・リードベリ/著 ハラルド・ウィーベリ/絵 偕成社

トムテは、スウェーデンの農家や仕事場などに住んでいると言われている小人で、その家の人々が幸せになるように見守ってくれる守り神のような存在です。昔から北欧地方の人たちにとって馴染み深い存在なので、『ニルスのふしぎな旅』(セルマ ラーゲルレーヴ /著)など、いろいろな物語にも登場しています。

あとがきによれば、この『トムテ』という詩は、十九世紀にスウェーデンの詩人であるリードベリが1882年に発表してから今日までスウェーデンの人たちに愛され、親しまれてきたのだそうです。

ひとは、どこから くるのだろう。
こどもが おやになり、また その こどもが おやになる。
にぎやかに たのしく くらし、としおいて、
やがて いってしまう。
だが、どこへ いくのだろう。

人間よりはるかに長い年月を生きる、トムテの目を通して、命の源について考える本書は、哲学的であり、不思議な魅力に溢れています。子どもだけに読ませるにはもったいない名作絵本です。

絵本だって、素敵なプレゼントになるのです。

いかがでしたか?
特別感のある美しい挿絵や装丁であったり、大切な人と共有したい物語であったり、あなたが大切な誰かのことを思って贈る時、絵本は本当に素敵なプレゼントになります。

大切な人への気持ちを、素敵な絵本にのせて贈ってみませんか?

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大人が、ジ~ンとくる、しみる絵本10選

大人だって、絵本を読みたい時がある

仕事が思い通りにいかないとき、人間関係に疲れているとき、どうにかしてモチベーションを上げたいとき・・・皆さんはどうやって、その時を乗り越えているのでしょうか。

私はそんな時、決まって絵本を開きます。

書店に行くと、所狭しとひしめき合って置かれている絵本の中に、未就学児や小学生低学年に読んであげるには、少し、ハードルが高い絵本が目に留まることがあります。これらは、子どもに向けてというよりは、作者が意図している”物語の向こう側”をくみ取れる大人や、社会の荒波に揉まれて少し病んでいる大人が読むと、時に絶大な効果(?)を発揮することがあります。

実際にこれらの絵本を子どもに読み聞かせても、ぽかんとして反応はイマイチ。 ところが、中学生に全く同じ絵本を読み聞かせすると、神妙な面持ちで良い反応が返ってきます。

そこで、今回は、そういった未就学児や低学年の児童向けではない、中学生から大人までが”しみる”絵本を10冊集めてみました。

絵本の奥深さを感じて頂き、心に”しみて”もらえたら嬉しいです。

中学生から大人までが、しみる絵本10選

 

自分探しは人生の永遠のテーマ?!

『ぼくを探しに』シェル・シルヴァスタイン/著 講談社

 

せいとさんの声
せいとさんの声

子供向けかと思ったけど、意外に響いた。(生徒さん談)

 

小1むすこ
小1むすこ

パックマンみたい。(息子談)

 

 

たいせつなのは、あなたがあなたでいること。

『たいせつなこと』マーガレット・ワイズ・ブラウン/さく フレーベル館

 

せいとさんの声
せいとさんの声

これを読むと、自分はありのままでいいと思えた。(生徒さん談)

 

 

想像することを忘れないで。

『ぼくがラーメンたべてるとき』長谷川 義史/作 教育画劇

 

せいとさんの声
せいとさんの声

子供向けかと思いきや、途中から雰囲気が変わって、何とも言えない気持ちになった。

 

小1むすこ
小1むすこ

ぼくが色々している間にも、世界ではいろんなことが起きているんだな~。(息子談)

 

 

男の子への思いに、ジーンとくる。

『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン/さく あすなろ書房

 

どこか哲学的・・・。

『ヒトニツイテ』五味 太郎/さく 架空社

 

”ことば”から、その土地の歴史や文化が見え隠れ。

『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダース/著 創元社

 

せいとさんの声
せいとさんの声

本のデザインがとっても可愛い!(生徒さん談)

 

 

伊坂小説のような、”わくわく”が感じられる絵本。

『Dr.インクの星空キネマ』西野 亮廣/さく 幻冬舎

 

せいとさんの声
せいとさんの声

お笑い芸人が書いたと聞いて、めちゃくちゃ驚いた!
話も、絵も、今まで見た絵本の中で一番良かった。(生徒さん談)

 

 

おじいさんの思いに心打たれる。

『つみきのいえ』加藤 久仁生/さく 平田 研也/絵 白泉社

 

物事を違う視点から見ることの、面白さ。

『ZOOM』イシュトバン・バンニャイ/さく 復刊ドットコム

 

せいとさんの声
せいとさんの声

こういう本をもっと図書館においてください!(生徒さん談)

 

 

サイレント映画さながらです。

『アライバル』ショーン・タン/さく 河出書房新社

 

 

まとめ ~絵本のセラピー効果~

いかがでしたか?
子どもの頃、絵本を親に読み聞かせてもらったり、わくわくしながら自分で一生懸命読んだりした経験のある方は、大人になって絵本を開くと、そんな温かな懐かしい思い出が一気に蘇ってくるのではないでしょうか。
読み終わった後で、胸の奥をギュッと掴まれてしまったような何とも言えない気持ちが、現実世界とシンクロした時、私たちは紛れもなく、絵本に”癒されている”のです。

絵本は、子どもだけでなく、疲れている大人に対しても、分け隔てなく、”癒し”や”気づき”を与えてくれます。ぜひ、この機会に、”しみる絵本”を手に取ってみてはいかがでしょうか。

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食欲の秋!あの物語の味を再現できるレシピ集を集めました!

夢のようなレシピ集があるのです。

もしも、あの絵本や小説に出てくる美味しそうな食べ物が、本当に食べられるとしたら、想像しただけで幸せな気持ちになりませんか?
今回は、物語を読んで、これまで想像することしか出来なかった食べ物が、実際に作れて味わえるレシピ本をたくさんご用意してみました。
絵本から現実世界に飛び出したレシピは、作り方も比較的簡単なものばかりなので、お子さんと一緒にチャレンジもしやすいですし、デザイン性も高いので、写真集のような感覚で見て楽しむことも出来ます。
季節は、読書と食欲の秋
どれもこれも、食欲の秋にピッタリな、美味しそうなレシピばかりなので、普段あまり料理やお菓子作りをしない方も、ぜひ一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

あの物語の味を再現できるレシピ集を集めました!

 

小学生高学年ぐらいなら、ひとりでチャレンジできる!

『わかったさんとおかしをつくろう!(全3巻セット)』永井 郁子・寺村 輝夫/著 あかね書房

長年、子どもたちに愛され続けてきた『わかったさんシリーズ』がレシピ本になって帰ってきました!なんと、30周年を記念して作られたということです。あの頃読み漁っていた少女が、今は3、40代となっている事実に驚愕・・・。
シリーズは、クッキーやドーナツ、アップルパイなどのレシピが載っている『わかったさんのこんがりおやつ』、クロカンブッシュやカッサータなど冷たいお菓子のレシピが載っている『わかったさんのひんやりスイーツ』、マドレーヌやクレープなどが載っている『わかったさんのふんわりケーキ』の全部で3作品となっています。全てカラーなのでお子さんでも見やすく、高学年ぐらいであれば、大半がひとりで出来るものばかりなので、親は補助に回ってお子さんにお菓子作りをチャレンジさせてあげるのも良いかも知れませんね。
 

食卓に並べば、お子さん大喜び間違いなし!

『こまったさんのレシピブック』寺村 輝夫/著 岡本 颯子/イラスト さわの めぐみ/監修 あかね書房

同じく、寺村輝夫さんのシリーズですが、なんと、「こまった、こまった」が口癖の『こまったさんシリーズ』も、レシピ本が出ています。
こちら、児童書だからと侮っていては、痛い目を見るかも知れない、なかなか本格的な料理レシピ本です。思えば本編に出てくるレシピも、手間を省かない本格派でした。小学生だった自分にはハードルが高かった料理の数々ですが、大人になった今ならレシピを見ながら難なく作れそうなものばかりです。
ぜひ、『こまったさんシリーズ』を読み聞かせてあげた後で、お子さんに作って喜ばせてあげてください。
 

眺めるだけで思わず笑顔になれるレシピ集。

『バムとケロのおいしい絵本 絵本のなかのとっておきレシピ集』島田 ゆか/監修 八木 佳奈/料理 文溪堂

『バムとケロ』のシリーズを読んだことがある人ならば、一度は食べてみたいと思うに違いない、あのドーナツが作られるレシピ本です。やまもりドーナツ、ふわふわのオムレツ、パンケーキ・・・魅力的なレシピの数々に子どもも目を輝かせます。
こちらの本にはステンシルシートの付録も付いているので、バム、ケロ、おじぎちゃんの3つの絵柄をいろいろなお菓子に描くことも可能です。バムケロ好きにはたまらない一冊ですね。
 

このシリーズは、絵本を読み返したくなる!

『だいすき!絵本からうまれたおいしいレシピ』きむら かよ・Backe 晶子・伊能勢 敦子/著 宝島社

まずは表紙の『ちびくろ・さんぼ』のホットケーキに見とれてください。絵本を読んだ時の「食べてみたい!」という、子どもの頃の願いが思い起こされるのではないでしょうか。
こちらのレシピ本は、累計34万部の人気シリーズから内容を抜粋、加筆により、新装改訂された最新版で、名作ぞろいのレシピがぎっしり詰まっています。
物語のどこで登場した食べ物であったか気になれば、もう一度再読してみるのも楽しいですね。
 

読者の夢を形にしたレシピ集!

『夢の名作レシピ マンガ・絵本・アニメのあの料理がつくれる!』星谷 菜々/監修 日本図書センター

こちらは、フルカラーで可愛らしいレシピが盛りだくさんのレシピ本です。
第一巻が『マンガに出てくるお菓子とごはん』、二巻が『絵本に出てくるお菓子とごはん』、三巻が『アニメに出てくるお菓子とごはん』となっていて、どの巻も作ってみたくなる魅力的なレシピが載っています。知っているお話を懐かしく感じたり、知らないお話は物語に立ち返って読んでみたりと、ぜひ、思い思いの方法でこの本を楽しんでみてください。
 

低学年女子に大人気の児童書がレシピ本に!

『ルルとララのかわいいデザートレシピ』あんびる やすこ/監修 ぴあ

こちらは、メープル通りにある小さなお菓子屋さんの小学生店長、ルルとララの作る美味しそうなお菓子が簡単な手順で作られるレシピ本です。レシピは写真が掲載されているので、完成品がイメージしやすく、モチベーションが上がります。ゼリーやいちごデザート、カップケーキなどのお馴染みレシピはもちろんのこと、物語には出てこないレシピも含まれていたり、アレンジレシピも載っているので、新しい発見もある一冊です。
今風に言えば、彩りが良い「映える」レシピのオンパレードですよ。
 

小さなお子さんもきっと笑顔に!

『絵本『からすのパンやさん』のパンをつくろう!Have Fun with Breab!』文化出版局/著 いとう みな(自家製酵母パン研究家)/パン製作・監修 文化出版局

こちらは、全部で84種類の造形パンが作れてしまうレシピ本ですが、もちろん、ただのパンではありません。
なんと、全てがあの「からすのパンやさん」が作って売っているパンなのです。基本の生地作りと成形のコツさえ押さえれば、お子さんと粘土感覚でパン作りを楽しむことが可能です。
パンが完成したら、ぜひ、絵本を読んで、完成したパンを眺めながら、物語の世界にどっぷりと浸かってください。
 

懐かしい世界の名作に出てくる、あのお菓子!

『今だから読んでほしい 物語に出てくる楽しいお菓子の作り方』吉田 菊次郎/著 朝文社

こちらは、12の作品から12のお菓子のレシピが紹介されているレシピ本です。有名な作品ばかりですが、改めて見てみると「あれ?この物語にこんな食べ物出てきたかなぁ?」と記憶は曖昧だったりするものです。
そんな私でも、記憶に残っていた食べ物が、『ナルニア国物語』の中で、次男が女王(魔女)からもらった「ターキッシュ・デライト」。日本人にはあまり馴染みのないお菓子ですが、トルコのお菓子だそうですね。女王から欲しいものはないかと訊ねられ、数ある食べ物の中から次男がチョイスしたのが、このターキッシュ・デライトでした。
この本には、そんな、これまで文字を追ってイメージしてきた魅惑的なお菓子が、写真とレシピで存分に味わえます。
 

美しい写真集のようなレシピ本。

『食堂かたつむりの料理』小川 糸・オカズデザイン/著 ポプラ社

こちらは、『食堂かたつむり』の中で、倫子がお客さんのために作った料理を再現したレシピ本です。
本編での倫子の丁寧なおもてなし料理の通り、手の込んだ料理の数々がレシピとして収まっています。一主婦が作るには、いささかハードルが高い気もするので、物語の裏側を知られる番外編のひとつとして楽しんでみてはいかがでしょうか。物語のその先を想像するように、物語で語られていない細かい部分も妄想してみると、小説の世界観も広がりを見せてくれる気がします。
料理の写真の盛り付け方が美しくて素敵なので、写真集を見ている感覚にもなるレシピ本ですよ。
 

小説の中の料理を完全再現!

『食べ物語る』BUNDANCOFFEE&BEER/著・編集 主婦の友社

こちらは、日本近代文学館の中の文学カフェ「BUNDAN」の料理やスイーツのレシピをまとめたレシピ本で、向田邦子、角田光代、太宰治、芥川龍之介など、その料理の元となった文学作品も一緒に紹介されています。
作品の料理そのままというよりは、例えば、梶井基次郎の『檸檬』を檸檬パフェにするといったようなアレンジが加わっているので、作品への忠実さを心がけるより実際の食べやすさを考えて考案されたレシピ集といった感じです。
表紙を見てもわかる通り、レシピの写真がとても美味しそうなので、見ているだけで癒されます。
 

七字さんのイラストにほっこり癒される。

『四十九日のレシピのレシピ』伊吹 有喜・なかしま しほ/著 七字 由布/イラスト ポプラ社

こちらは、小説『四十九日のレシピ』の中で、乙美さんの残した料理レシピや家事のコツが、物語の雰囲気そのままに手書き風な温かいイラストと共にまとめられている一冊です。
原作を読んだことのある方は、物語の余韻に浸れますが、読んでいない人でも冒頭に書かれている「当たり前に続くと思っていた日常。ずっとそばにいるはずだった人。」という言葉から、レシピの背景にあるものを何となく感じ取れるのではないでしょうか。幸せに暮らすために書き残されたレシピカード、それは紛れもなく、家族への愛そのものです。
小説から飛び出したレシピ集に、心の奥が温かくなります。

 

まとめ

いかがでしたか?
見ているだけで、よだれが出てきそうなレシピがたくさん載っているので、ごはん時に眺めるには注意が必要です。
思わず、「なつかしい!」と叫んでしまったり、物語の余韻を味わえるメニューもちらほらあったのではないかと思います。
物語の中の食べ物が実際に作れるなんて、夢のようなレシピ本ですね。

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”もしもの時”を考えよう!司書が選んだ、ためになる防災の本特集

”もしもの時”を考えよう

 

日常生活の中で、異常気象や大地震など、いつ、自分の身に降りかかってくるかわからない自然災害の恐怖に備えておくことは、とても大切です。常日頃から、こうした災害に遭遇した時のことを考えたり、知識を深めておけば、いざという時にスムーズに動けたり、得ていた知識が思いもよらない形で役に立つことがあります。
今回、”もしもの時”を考えるきっかけとなる、防災に関する本を15冊厳選して集めました。
中には、小さな子でも理解できるような、災害時の絵本も数冊あります。
これを機会に、”もしもの時”、我が家ではどうするか、家族で話し合ってみてはどうでしょうか。ぜひ、本を通して、いざという時の身の守り方をお子さんに教えてあげてください。

防災に役立つ、絵本6冊

 

 

必死に避難をする、子どもたちの様子が伝わる絵本

『つなみてんでんこ はしれ、上へ!』指田 和/ぶん・伊藤 秀男/え ポプラ社

 

小1むすこ
小1むすこ

こわい話だと思う。みんな上に登っていたから助かったのかなぁ。(息子談)

 

 

津波から村を守った男の話

『津波!!命を救った稲むらの火』小泉八雲/原作・高村 忠範/ぶん・え 汐文社

 

 

地震がおきたら、どうすれば良い?

『地震がおきたら』谷 敏行/原案・畑中 弘子/ぶん・かなざわ まゆこ/絵 BL出版

 

小1むすこ
小1むすこ

避難訓練で、同じような話をきいたことを思い出したよ!(息子談)

 

 

地道な避難訓練が、自分を守ってくれる

『はなちゃんの はやあるき はやあるき』宇部 京子/さく・菅野 博子/え 岩崎書店

 

 

備えることの重要性

『ガタガタ村と大ナマズ』山王三・四丁目自治会/ぶん・寺田 順三/え Z会

 

小1むすこ
小1むすこ

アリとキリギリスのお話に似てるっ!(息子談)

 

 

地震がおきたら、どうなるの?

『あっ!じしん』金子 章/ぶん・鈴木 まもる/え 学習研究社

 

小1むすこ
小1むすこ

あ!「せんろはつづく」(の絵)を書いた人でしょ!

 

 

防災に役立つ、読み物9冊

 

 

自分の身を守れるのは、自分自身

『新装版 親子で学ぶ防災教室 身の守りかたがわかる本』今泉 マユ子/著 理論社

 

いざという時、危機管理のプロのノウハウが役立つ!

『自衛隊防災BOOK』 マガジンハウス

 

気楽に、防災知識を手に入れられる本

『4コマですぐわかる みんなの防災ハンドブック』草野 かおる/著・渡辺 実/監修 ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

 

クイズを解きながら、防災知識がUP!

『ぼくらの災害サバイバルBOOK』主婦の友社/編者 主婦の友社

 

知恵と力と勇気をたよりに、72時間を生き抜こう!

『子どものための防災BOOK 72時間生きぬくための101の方法』夏 緑/著・たかおか ゆみこ/え 童心社

 

 

サバイバルマスターへの道!

『もしときサバイバル術Jr. 災害時に役立つスキルを手に入れろ!』片山 誠/著・高橋 未来/イラスト 太郎次郎社エディタス

 

 

イツモしていることが、モシモの時に役に立つ!

『親子のための地震イツモノート』地震イツモプロジェクト/編・寄藤 文平/絵 ポプラ社

 

 

実際の体験を元に、防災を考える

『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』アベ ナオミ/著 学研プラス

 

 

いろいろな状況の”生き延びる術”が、この一冊に!

『SURVIVE!「もしも」を生き延びる サバイバル手帖』ガイ・キャンベル/著・間芝 勇輔/イラスト 文響社

 

 

まとめ ~イメージを持つことの大切さ~

 

いかがでしたか?どの本も、知っておいて得する情報が、柔らかく、わかりやすい文体で、沢山載っています。
絵本に至っては、災害が起きた時の取るべき行動が、物語仕立てでイメージしやすくなっているので、小さなお子さんでも”もしもの時”を一緒に考えやすいかも知れません。
「備えあれば患いなし」という言葉があるように、あらかじめ、知識や心の準備をしてイメージを持っておけば、災害時に迅速な対応ができ、結果として自分の身を守ることに繋がるのかも知れませんね。

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ペットを飼っている人なら、ハマる!動物が出てくるおすすめ本特集

本の中でも癒し系の動物たち

家族の一員として受け入れたその日から、我が子のように可愛がってきたペット。
愛くるしいその姿に毎日癒されて、励まされている人も少なくないのではないでしょうか。
わが家もネコを一匹飼っていますが、母性であったり、生命の尊さであったり、いろいろなことを日々、彼から学ばせてもらっています。子どもたちも沢山の刺激を受けているようです。
今回は、そんなペットと共に過ごしている人だからこそ、心動かされる物語を6冊ご紹介したいと思います。
ペットを飼っている方だけでなく、飼いたくても飼えない事情をお持ちの動物好きの方も、きっと、グッとくる6作品です。本の中の動物たちに癒されたり、感動をもらったり、物語を通して、ペットをもっと身近な存在に感じられるといいですね。
 

動物が出てくるおすすめ本 6選

 

主人公は、ネコ!登場人物も、ネコ、ネコ、ネコ!

『ルドルフとイッパイアッテナ』斉藤 洋/著 講談社

こちらは、飼いネコだったネコのルドルフが、ひょんなことから、家から遥か遠い地でノラネコとして生きることになり、多くを学び、成長を遂げていく物語です。
ノラネコであるイッパイアッテナとの出会いによって、字が読めるようになり、知性を身に付け、ノラネコとしての生き方を学んでいくルドルフの姿は、まるで独り立ちしていく我が子を見ている様です。
ルドルフやイッパイアッテナが語る、別れた飼い主への強い想いを読んでいると、すぐ隣で気持ちよさそうに寝ているうちの子(飼いネコ)を思わず抱きしめたくなります。

この物語の影響で、飼うネコが黒ネコなら「ルドルフ」、トラ模様なら「イッパイアッテナ」なんて、子どもたちと話していましたが、飼ったネコはグレイと白のウシ模様。結局別の名前になりましたが、この本はわが家にとって、そんな飼い始めの頃を思い出す、思い出のシリーズでもあるのです。

『ルドルフとイッパイアッテナ』は、他の記事でも紹介しています。
◆小学3、4年生◆ 中学年に司書がおすすめする、児童書10選

 

この旅は、ネコと主人公の気持ちを思うと切なすぎます。

『旅猫リポート』有川 浩/著 村上 勉 講談社

こちらは、5年間を一緒に過ごしてきた、カギしっぽのナナとサトル青年の最後の旅を描いた物語です。
ナナを飼うことが出来なくなったサトルは、ナナと共に次なる飼い主候補を探す旅に出るのですが、これが、サトルのこれまで生きてきた過去を辿る旅にもなっており、読んでいて感じることが多くある作品です。

おかしい・・・以前読んだ時は、あまり感情が揺さぶられなかったはずなのに、ネコを飼うようになってから、改めて読んでみると涙腺が崩壊しました。ネコって、媚びることなく、自分のしたいようにするという感じで、一緒に過ごしていると、「私なんて、おいしいものをくれる人間くらいにしか思っていないんだろうな」と感じる時が多々あるので、例え嘘でも、こういうネコの思考に触れられる話は心に沁みますね。

犬が語る物語。

『ティンブクトゥ』ポール・オースター/著 柴田 元幸/訳 新潮社

こちらは、犬であるミスター・ボーンが、最初の主人への思いを胸に抱いたまま、生きるために更なる主人を探し歩く物語で、『旅猫リポート』がネコ目線なら、こちらは犬目線で書かれた作品です。
語りが犬という斬新さに、読み始めはいささか気が引けますが、読み進めるに連れ、ひたむきに飼い主を思う犬の姿に引き込まれていきます。忠誠心は犬そのものですが、こうありたいと考えながら動く、その意志ある様は、犬ながら人間味に溢れており、思わず感情移入してしまいます。
犬を飼っている方は、ミスター・ボーンの忠誠心と(犬だけれど)人間味溢れるところを、きっと、愛犬と重ねて読んでしまうのではないでしょうか。愛犬家にはぜひ、読んでいただきたい作品の一つです。

大事に思う気持ちは、どんな生き物も一緒。

『遠い海から来たCOO(クー)』景山 民夫/著 KADOKAWA

こちらは、赤ちゃんの頃から育てて自分に懐いてくれる、という、動物好きの願望を惜しげもなく詰め込んだ作品です。
海洋生物学者の父とフィジー島に住む12歳の少年、洋助は、絶滅したはずのプレシオザウルスの赤ちゃんクーと出会い、こっそり育てる決意をします。今では、恐竜を育てることはもちろん、恐竜そのものが、すっかりファンタジーとなってしまいましたが、この小説での描かれ方は、あくまでも動物の赤ちゃんです。主人公の少年が、悩みながら育てていく様子がまるで動物の赤ちゃんを育てているようにリアルで、動物好きの心はわし掴みにされてしまいます。
物語前半は、そんな子育て奮闘記や島での穏やかな生活が綴られていて想像力が掻き立てられますが、後半は、軍隊や自然保護団体が登場し、クーをめぐる攻防戦が主に描かれています。
思い返せば、小説を読み、場面を想像して鳥肌が立った作品は、後にも先にもこれだけのような気がします。この物語の全ては、そんな最後のあの情景、圧巻のラストのためにある、と言っても過言ではないです。

 

この約束は、ペットを飼う上での十か条でもある!

『犬と私の10の約束』川口 瞳/著 文藝春秋

こちらは、子犬と交わした10の約束を胸に刻み、家族の一員として大切に育てることを誓った少女のお話です。
やがて少女は初恋を経験し、将来の目標に夢中になるにつれ、愛犬ソックスの存在を疎ましく思うようになってしまいます。その反面、犬はどこまでも一途に飼い主を思い、健気で、読んでいると何とも言えない気持ちになります。
10の約束。これは、どんなペットを飼っているお家にも言えることなのではないでしょうか。中でも、『あなたには学校もあるし友達もいます。でも、私にはあなたしかいません』という言葉に、いつも尻尾をふりふり愛想を振りまいてくれる、姉のワンちゃんを思い出し、ギュッと胸が締め付けられました。ペットを飼うということは、命に責任を持つということ。家族の一員として迎え、変わらぬ愛情を与え続け、最後までちゃんと見取ってあげるということ。そんな命を預かる責任の重たさについて、改めて気づかせてくれる作品です。
ペットと過ごせる、今この時を大切に、後悔ないように存分に愛してあげたいですね。

最愛のペットとの別れは悲しいけれど・・・。

『デューク』江國 香織/著 山本 容子/絵 講談社

こちらは、江國香織さんの短編集『つめたいよるに』の中に収録されていた短編小説「デューク」が、絵本として出版された作品です。
愛犬デュークが死んでしまい、悲しみでいっぱいになっている女性が知り合ったハンサムな男の子。彼と過ごした少しの時間は、悲しみで濡れていた彼女の心を癒し、満たしてくれるのでした。
なぜ、男の子は女性の前に姿を現したのか、デュークにとって女性はどのような存在だったのか、そんなことを考え始めると、胸の奥が熱くなります。
愛犬と死別した女性の元に訪れる、奇跡の物語に、短い文ながらも、じわりじわりと目頭が熱くなるのは、年の功か、ペットを思う気持ちからか・・・。
やがては訪れる別れの日を思うと、こんな奇跡が起きないかと願わずにはいられません。
 

ペットを飼うと、感情移入してしまうのが動物の出てくる本

いかがでしたか?
これは紹介しながら思ったことなのですが、動物が出てくる本は、可愛い表紙のものが多くて癒されますね。
ペットを飼い始める前に読んだことがあった作品も、飼い始めてから、こうして改めて読むと、また違った捉え方ができ、新たな発見がありました。
動物が出てくる本を読むと、ついつい、飼っているペットを思い出して感情移入してしまうのが、飼い主あるあるなのかも知れないですね・・・。

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家を建てる時に参考になる、おすすめ本

この記事では、家を建てる際に参考になる本をご紹介していますが、あくまでも、新居のイメージが膨らむ、インテリア系の雑誌の紹介であり、家づくりの流れがわかる本や、建築会社の選び方などの<家づくりのノウハウ>が載っている本を載せている記事ではありません。
そういったノウハウ本を知りたい方は、また後日、別の記事でご紹介するつもりですので、そちらをご覧ください。

 

イメージを伝えることの大切さ

家づくりをするにあたって、まず、一番重要なことは何だと思いますか?
資金面で無理をしないこと、それとも、施工業者選びでしょうか?
私は、これらは、どれも間違いではないけれど、一番ではないと思っています。
なぜなら、施工担当者の方に自分たちの持っている建てたい家のイメージを伝えることこそが、最も重要なことであると、身に染みて感じているからです。イメージが上手く伝わらなければ、せっかくのマイホームが、妥協しまくりという結果になってしまうことだってあります。
とは言え、これがなかなか難しく、我が家も、家を建てる時には本当に苦労しました・・・。

本の紹介の前に、我が家が、家づくりを始めた初期に、陥ってしまった失敗談を一つご紹介します。
比較的安価で、それなりにオシャレな家を建ててくれるハウスメーカーで、施工をお願いすることにした私たちは、「こんな家を建てたいんです。」と、頭の中にある家のイメージを担当の方に伝えました。
「なるほど、なるほど!わかります。いいですね!」
担当の方は、そう言って、後日、外観イメージを図面におこしたものを持ってきてくれたのですが・・・。

これが、まるで、コーポのよう!!

私たちのイメージしていたマイホームとは、かけ離れたものでした。
あれだけ、私たちが語るイメージに同調してくれていたのに・・・と、心底がっかりしました。
頭の中のぼんやりとしたイメージを、人に伝えるのは本当に難しいですよね。
そこで、沢山のインテリア雑誌をかき集め、「これだ!」と、イメージに近いものが載っているページに付箋をつけて担当者の方に見せたり、イメージを絵で描いて知らせたりと、とにかく視覚で伝えまくりました。
この頃には、かなり明確なビジョンが頭の中に出来ていたので、これを実現してくれるところはハウスメーカーにはないことに気づき、得意そうな工務店さんを見つけてイメージのすり合わせをしていました。

あの時の苦労から私たちが学んだこと、それは、家づくりにおいて、イメージを明確に施工業者さんに伝えることがとても重要であるということです。
そこで今回、あの頃の私たちのように、家づくりをお考えの方々が頭の中のイメージを形に変える上で、助けとなるであろう、インテリアの雑誌を厳選してみましたので、少しでもお役に立てれば、幸いです。

イメージに近い雑誌がこの中にあることを願います・・・。

家を建てる時に参考になる、おすすめ本

 

自然と調和する家をイメージするなら・・・。

『私のカントリー』 主婦と生活社

1991年創刊のこちら。「ナチュラルで気持ちのいい暮らし」をコンセプトに、温かみのある空間を提案してくれています。以前はもっと、アメリカ開拓時代の家庭を思わせるようなアメリカンスタイルのカントリーが多く特集されていたように思いますが、最近は、イギリスやフランススタイルの落ち着いたインテリアが沢山掲載されています。
ログハウスやカントリーインテリアに興味がある方は見て損はない雑誌です。

〇こんな方にピッタリ〇

・ログハウスを検討している方
・フレンチカントリーに興味がある方
・アンティークスタイルが好きな方

 

北欧テイストの家をイメージするなら・・・。

『北欧テイストで楽しむ100人の家づくり(NEKO MOOK)』 ネコ・パブリッシング

『北欧テイストで楽しむ部屋づくり』は、10組程度の部屋づくり事例が掲載されているインテリア雑誌ですが、こちらは、そのこれまで取材をしてきた多くのお宅の中から、特に反響の良かった100組の実例が、再編集の上、掲載されている特別版です。
どのお宅もハイクオリティーなセンスで見ごたえがあり、北欧風のインテリアが載った書籍を数冊購入するよりもこちらを一冊購入する方が断然お得です。

〇こんな方にピッタリ〇

・色を意識した家づくりに興味がある方
・北欧テイストをインテリアに取り入れたい方
・北欧雑貨が好きな方

 

生活しやすい家をイメージするなら・・・。

『&home』 エフジー武蔵

こちらは、「暮らし上手なひとのための家づくり」をテーマにおいている雑誌です。
毎回、家づくりに関することから特集が組まれていて、家事に実用的な家であったり、収納スペースがしっかりと考えられた家であったりと、暮らしやすさを重視した実例がとても参考になります。
様々なインテリアが紹介されているので、住みやすさをベースにした実用的なマイホームを希望されている方にピッタリです。

〇こんな方にピッタリ〇

・とにかく住みやすさ重視の方
・空間を賢く使いたい方
・いろいろなタイプのインテリアを参考にしたい方

 

モダンな家をイメージするなら・・・。

『モダンリビング』 ハースト婦人画報社

1951年創刊のこちらの雑誌のテーマは、「幸せを実感できる暮らしと空間」で、高級感のある、ゆったりとくつろげる「空間」のある暮らし方が提案されています。
全ページ、和モダンの特集が組まれている号もある(『ML BOOKSシリーズ 21 和モダンの邸宅12』 2019.1.11発売)ので、和風建築をお考えの方にもお勧めです。

建築家による、大人なモダンスタイルの実例が沢山楽しめる雑誌ですよ。

〇こんな方にピッタリ〇

・おちつける空間づくりをしたい方
・スタイリッシュモダンに憧れている方
・和のテイストを取り入れたい方

 

南欧風デザインの家をイメージするなら・・・。

『憧れのプロヴァンス流インテリアスタイル』 安田 薫子/著 講談社

こちらは、現地のマルシェ情報なども載っているので、まるっとインテリアの本ではありませんが、施工業者へ南欧風イメージを伝えるのには大助かりな一冊です。
よく日本で見るような、えせプロヴァンス住宅ではない、本場、パリで大人気のシャンブル・ドット(宿)の南欧インテリアスタイルが丁寧に紹介されています。
日本のインテリアショップガイドもついているので、ぜひ、参考にしてみてください。

〇こんな方にピッタリ〇

・クロスより、漆喰などの塗壁に憧れている方
・アーチ開口のある家にしたい方
・フランス田舎町のような風景が好きな方
・フレンチテイストの雑貨が好きな方

 

ナチュラルテイストな家をイメージするなら・・・。

『ナチュラルインテリアの家に暮らしたい』 主婦の友社

フレンチスタイル、ナチュラルモダン、ナチュラルシンプルなど、いろいろなタイプの家の事例が沢山載っているので、まだはっきりしたテイストは決まっていないが洋風でナチュラルな家をイメージされている方にお勧めです。
材料選びのノウハウや、インテリアショップのデータも載っているので、家づくりの知識も深まるシリーズです。

〇こんな方にピッタリ〇

・カフェのような家に憧れている方
・アンティーク家具が好きな方
・どんな家にしたいか、イメージがまだ固まっていない方

 

施工業者にイメージをしっかり伝えよう

いかがでしたか?
どのような家を建てるかまだ決まっていない方も、これらの本を見ていく中で、段々とイメージが定まっていくのではないでしょうか。イメージが固まったら、気に入った本のページに付箋を付けて、施工業者さんに、ぜひ、見せてください。
施工業者さんにあなたの思いが伝わって、きっと、素敵なマイホームが建つことと思います。

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司書がおすすめする、旅行がしたくなる本10選

本から旅行気分を味わって。

 

➀お金はあっても時間がない。
➁時間はあってもお金がない。
➂お金も時間もない・・・。

みなさんは、どれに当てはまりますか?
私は間違いなく、➂番ですね~。
こういう時に限って、行きたい県や、行ってみたい国が沢山あったりして何だか悲しいですが、そんな時は、ただ、本を眺めて旅行気分を味わうのです。
素敵な写真や、紀行文を読んで、旅行した気分に浸ります。

今回は、そんな旅行がしたくなる本を10冊ご紹介していますので、ぜひ、旅行気分を味わってご覧になってみてください。
実際に旅行を考えている方にも、参考になる本だったりもするので、気になる方は書店やお近くの図書館をチェックしてみてくださいね。

司書がおすすめする、旅行がしたくなる本10選。

 

 

心も目も癒される、絶景。

『死ぬまでに行きたい!世界の絶景(シリーズ)』詩歩/著 三才ブックス

こちらは、Facebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」から誕生した写真集で、Facebookで過去に著者が紹介した中から特に人気があった絶景だけが、この一冊にまとめられています。
本になったことで、「直行便があるのか、時間はどのくらいかかるのか」など、絶景スポットまでの旅の流れの解説が加えられたり、いろいろなパターンの旅のプラン例が紹介され、旅行本としての役割も担うようになりました。

そして、こちらのシリーズを眺めるたびに、私の「行きたい場所」がどんどん増えていくのです。
世界にはあるんですね。こんな楽園のような場所が・・・。
シリーズどれをとっても、写真を見ているだけで癒し効果がありますよ。
 

まだ旅先が決まっていない方、必見!

『一度きりの人生絶対に行きたい夢の旅50 心震える絶景&体験ガイド』 A-works

こちらは、11万円から3泊5日で行けてしまう、旅プランが載っているガイド本です。
「旅行に行きたいけれど、どこに行くかはまだ未定。」
そんな方にピッタリな一冊。
タイトルにもある通り、「一度きりの人生、絶対に行きたい夢の旅」をテーマにして、選び抜いた絶景は圧巻です。
実際にこの本一冊で旅が出来るように、予算や手配先など、具体的な内容も沢山載っていますが、この本一番のお勧めポイントは、何と言っても、美しい写真の数々。これらの写真から、空気やそこに吹く風の音など、現地の息づかいがまるで聞こえてくるようです。
 

時間がない人におすすめ、週末海外。

『週末海外―頑張る自分に、ご褒美旅を―』小林 希/著 ワニブックス

海外旅行に行きたいけれど、時間がない。
そんな方にぜひ、お勧めしたい本があります。
こちらは、土日や、3連休、さらに有給が取れたら4,5連休で行くことが出来る海外旅行のプランが紹介されていて、お金はあるけど、時間がない人に打ってつけの一冊です。
香港やマカオなど2日間で行けるプランや、3連休あれば行けるウラジオストク(ロシア)やセブ島などのプラン、長期休暇で行けるイスタンブールやウィーンなどのプランが、これまで60ヵ国以上を訪れている著者の手によって、まとめられています。
著者ならではの海外通なコラムもためになるので、読んで得すること間違いなしですよ。
 

日本人も知らなかった日本の姿。

『大人のアクティビティ!―日本でできる28の夢のような体験―』小林 希/著 ワニブックス

こちらは、写真を見ただけでは、一見、海外かと疑ってしまうような日本の絶景が楽しめる一冊です。
著者がこれまで実際に体験してきた、夢のようなアクティビティを紹介されていて、<思いっきり身体を動かす編>、<大自然を体感編>、<日本の文化と歴史を体験編>、<非日常の世界へ編>と、4つのカテゴリーに分けられています。
長年日本に住んできた日本人ですら、日本の良さを再発見でき、知らなかった日本に出会うことが出来ますよ。
 

ひとり旅もありだと思える本。

『世界をひとりで歩いてみた―女30にして旅に目覚める―』真鍋 かをり/著 祥伝社

こちらは、タレントの真鍋かをりさんが計14ヵ国をたった一人で旅した、旅の記録です。
行き先が日本ならまだしも、海外ともなれば、女性の一人旅は「危険」なイメージ。
そして、そのイメージは、あながち間違いではありません。実際に、真鍋さんも、旅先でトラブルに巻き込まれそうになったり、怖い思いをしたこともあったようです。
ところが、この本を読み進めていくうちに、そんなネガティブなイメージはどこへやら、まず感じたのが、
行き当たりばったりの、ひとり旅も楽しそう!
という、ポジティブな気持ちでした。
なにより、ブログ女王と謳われていただけあって、文章がとても読みやすく、エッセイとして面白いのです。
旅先エピソードも楽しくて、真鍋さんと一緒に旅をしている気分になれますよ。
 

東欧の魅力がたくさん詰まった本。

『チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記』チャルカ/著 産業編集センター

こちらは、大阪の雑貨屋さん「チャルカ」が、1999年のオープンから東欧を旅して買いつけを行なってきた集大成として、これまでの思いや出会った雑貨たちを惜しげもなくまとめて、本にしたものです。
地球儀で見ると遠い東欧が、この本を見ていると、まるで隣町へ買いつけに行くような気持ちにさせてくれて、ぐっと身近に感じることが出来ます。
雑貨屋さんが出している本というだけあって、雑貨好きが見てもキュンキュンすること間違いなしの写真の数々。
本の装丁までがオシャレで、とっても素敵な一冊です。
 

いろいろなお祭りがあるんですね~。

『大好きに会いに行こう!世界のお祭り&イベントガイド』trippiece/監修 サンクチュアリ出版

世界の人々の中でも、特に日本人は、自分を表に出してコミュニケーションを取れない傾向にあると言われていますが、その恥じらいを脱ぎ捨ててくれるのが、非日常である「旅」かも知れませんね。
しかも、その上「お祭り」とくれば、お祭り好きの日本人が、自分を解放しないはずがありませんよね。
そう考えると、他国のお祭りやイベントに参加をすることは、その国の人達のことを理解して親密になれる、最も効果的な方法なのかも知れません。
本書では、<絶景好き>、<アクティブ好き>、<アート好き>、<パーティー好き>、<グルメ好き>に分けて、世界の様々なお祭りやイベントが紹介されているので、ぜひ、世界中のあつい体験を疑似体験してみてください。
 

こんな旅は、夢のまた夢だけれど・・・。

『365日世界一周絶景の旅(365日絶景シリーズ)』TABIPPO/編集 いろは出版

「もしも、1年かけて世界一周が出来たならば、こんな旅がしたい!」
沢山の絶景写真から、そう思わずにはいられない一冊です。
365日の絶景ということで、まるでカレンダーのような感じで毎日の日付と共に、どこかしらの絶景が紹介されているので、思わず、絶景写真の中から自分の誕生日の日付のページを捲って探してしまいますね。
毎日こんな素敵な絶景が見られる旅なんて、実際には不可能な分、この本からは沢山の癒しがもらえます。
 

現実にある、おとぎ話の世界。

『世界のかわいい村と街』パイ インターナショナル/編集 パイインターナショナル

こちらは、まるで、絵本の世界に迷い込んでしまったかのような、世界観。
日本では見られない、カラフルな色づかいだったり、石造りの家々がなんとも愛らしく、心ときめきます。
シルバニアファミリー感、もしくは、小人でもひょっこりと現れそうな、おとぎ話感が半端ない一冊です。
眺めているだけで、心地よい気分にさせてくれますよ。
 

心も目も癒される、絶景の数々。

『海外名作映画と巡る世界の絶景』インプレス編集部/著・編集 インプレス

こちらは、映画の中に登場する、思わずため息をついてしまうほどの美しい絶景の数々を、映画の話と一緒に紹介している本です。
あまりの美しさにCGだと思っていたあの場所が、実は、実際に存在する場所だったとすると、写真を見ているだけでワクワクしてきませんか?
ページにあるQRコードをスマートフォンで読み込むことで、グーグルマップで見ることも可能なので、この本だけに留まらず、世界中の投稿者からアップされた、実際の旅行の写真も見ることが出来ます。
本の中で紹介されている映画は、古いものから比較的新しいものまであって、100以上のスポットが載っているので、名作と呼ばれる映画がもう一度見たくなると共に、紹介されている絶景を、いつか拝みに行きたくなってしまいますね。
 

絶景には、癒し効果がある?!

 
いかがでしたか?いわゆる、「絶景スポット」の載っている本を中心に選んでみましたが、気になる本はあったでしょうか?
美しい絵画をじっくりと眺めている時のように、「絶景」は、私たちの心を安らかにしてくれるような気がします。
お金や時間の問題から、例え、本当にそこへ行くことは不可能だったとしても、これらの本を眺める時間は、決して無駄ではないと思うのです。

「いつか、行ってやるぞ。」という、気持ちで眺めたり、
「素敵な場所だな~。」と、憧れを抱いてみたり、

この時間、紛れもなく、私たちは癒されているのです。

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2月はバレンタインデー♪おすすめしたい、チョコのレシピ本

感謝の気持ちを込めて

2月14日は、バレンタインデーですね。
日本では、この日を「思いを寄せる男子に、女子がチョコレートをプレゼントする日」と
なっていますが、世界を見ると、少し違うようです。

元々は、皇帝クラディウスのキリスト教迫害下であった、ローマ帝国時代まで遡り・・・。

キリスト教の司祭であり、信仰を捨てなかったがために絞首刑に処されたバレンチノという人が、生前にしていた行ないが、バレンタインデーと深く関係しているとのこと。

バレンチナは、生前、結婚したてのカップルに摘みたてのお花をプレゼントしていました。

これは、兵士たちの結婚を禁止していた当時の権力者に背いて行っていたことであり、バレンチナの強い意志が感じ取れる行動でした。

そんなバレンチナさんが亡くなった日が、2月14日。
バレンチナさんを恋人達の守護聖人として奉ることで、2月14日が、バレンタインデーとなったのだそうですよ。

そう考えると、日本のバレンタインデーは、だいぶん変わっていますよね。
本来ならば、「女子から男子」でなくとも、いいのです。

普段、お世話になっている人に、感謝の気持ちを込めて、素敵なプレゼントが渡せるといいですよね。

今回は、バレンタインデーにお勧めのレシピ本をご紹介しています。2冊のレシピ本からお菓子を作ってみた感想も載せていますので、ぜひ、ご参考にしてみてください。

 

おすすめしたい、チョコのレシピ本

 

 

見ているだけで、女子力急上昇?!

『パリ在住の料理人が教えるもらって嬉しいチョコレートレシピ』えもじょわ/著 KADOKAWA

著者のえもじょわさんは、調理師専門学校卒業後、料理人(キュイジニエ)になり、2010年にフランスに渡って2014年よりブログでお菓子と料理レシピを紹介し始めたそうです。
こちらのレシピ本は、簡単スイーツから本格的なケーキまで幅広くレシピが紹介されています。
美しくて可愛らしい写真とわかりやすいレシピに加え、作り方のコツも丁寧に解説されているので、見ているだけで女子力が上がった様な気になってしまう一冊です。
「配るのに最適なチョコ菓子」という項目もあるので、バレンタインデーのプレゼントにも重宝しそうですね。

YouTubeやニコニコ動画などにも沢山料理動画がアップされているようなので、そちらもご覧になってみてはどうでしょうか。

お菓子作り初心者でも安心!

『世界一ていねいに教える!チョコレートスイーツBook』チョコレートカカオSEIJIN/著 KADOKAWA

こちらは、「誰でも作れて、失敗無し!」をコンセプトに、お菓子作りが苦手な人に向けて作られたレシピ本です。
著者は、YouTubeの総視聴回数9千万回を突破した「チョコレートカカオ」のSEIZINさん。
本書内のレシピは全て作り方を写真でわかりやすく解説してあり、初心者でも安心です。本書冒頭で著者が「世界で一番ていねいなレシピ本じゃないか」と呟いているくらい、今さら、人に聞けない初歩の初歩まで”これでもか”と言うほどに細かく解説してくださっています。
生チョコレートやブラウニーなど王道チョコレートスイーツや、フルーツ×チョコレートのスイーツなど、作ってみたくなるレシピが沢山載っています。

読者に優しいレシピ本!

『チョコケーキとクッキー、生チョコレートの本』下迫 綾美/著 主婦の友

こちらは、何と言っても表紙写真の美味しそうなこと。
これは思わず手に取ってしまいますね~。
所要時間や難易度が表示されていたり、日もち別インデックスがついていたりするので、どのお菓子を作るか選びやすい作りになっています。
項目は、それぞれのお菓子の基本レシピが1点紹介されていて、それを応用したレシピが3~4点載っています。どの型を使用しているかや、使用しているチョコレートの特性なども解説されているので、どういったチョコレートが手間なく溶けて、製菓用として扱いやすいかなど、知識も深まりそうです。
クッキーデコやカップケーキデコなど、デコレーションもバリエーション豊富に紹介されているので、「友チョコ」作りにも頼りになる一冊です。

未就学児でも作れるレシピあり!

『はじめてでも、かんたん!おいしいチョコスイーツ』矢作 千春/著K&Bパブリッシャーズ

こちらは、小学生でも作ることが出来る混ぜて冷やすだけのチョコレートレシピから、本格的なチョコ菓子までが25種類作れるレシピ本です。
とっても簡単に作れるけれど、ちゃんと美味しいというのがいいですよね。
幼稚園児でも、おうちの人と一緒に作れるものも多数あるので、うちの4歳児も興味津々。
全てのレシピがどこのご家庭でも用意しやすい、身近な材料から作られているので、力を入れ過ぎずにマイペースでお菓子作りが出来るというところも、この本の魅力です。

レシピだけに留まらず、ギフト用に、手軽な材料から出来るラッピング術も沢山紹介されているので、この一冊さえあれば、大切な人へのプレゼントがまるっと完成してしまいます。

上級者にはこちら!

『ショコラティエみたいにできる魔法のボンボン・ショコラレシピ』熊谷 裕子/著 河出書房新社

こちらは、お菓子作り上級者向けの本格チョコレートが楽しめるレシピ本です。
チョコレート専門店のショーケースに並んでいそうな、ボンボンショコラを一般家庭で挑戦できます。
表紙にも載っている可愛らしい模様の入ったチョコレートを、電子レンジとドライヤーで、まるでプロが作ったように仕上げることが出来ますよ。ただ、なかなか難易度は高そうなので、普段からお菓子づくりをしていて、工程に慣れている方にお勧めです。
成功すれば、素敵なプレゼントになることは間違いなしのレシピです。

実際に、作ってみました。

レシピ本の紹介記事ということで、ご紹介した中から2冊の本を選んで、それぞれの本から1品ずつ、実際にチョコレート菓子を作ってみることにしました。本来ならば、ここに載せた全ての本からレシピを選び、作って比較をするべきところなのかも知れませんが、なにゆえ、お菓子作りを普段あまりしないもので・・・。
上級者の方に向けてお勧めした本は、どうしても手が出せませんでした。すみません。
そこで今回、どの本のお菓子を作ろうかと、かなり迷いましたが、4才の娘と一緒に作れるものということで、比較的簡単に出来そうな『チョコケーキとクッキー、生チョコレートの本』(下迫 綾美/著 主婦の友社)『はじめてでも、かんたん!おいしいチョコスイーツ』(矢作 千春/著 K&Bパブリッシャーズ)のレシピを見て作ってみることにしました。

最初から大はりきりだった娘は、目をキラキラと輝かせて・・・。

4才むすめ
4才むすめ

これ出来たら、おやつの時間に一緒に食べようよ!(娘)

 

watasi
わたし

自分で食べるんかい。(私)

そんなこんなで作ってみた感想が、こちらです。

『チョコケーキとクッキー、生チョコレートの本』の実際

☆作ったお菓子:「基本のドロップクッキー」(掲載P.34,35)
☆こちらのお菓子を選んだ理由:

  • 掲載されている写真を見て、娘が「おいしそう!」と言ったので。
  • 工程が少なく、短時間で簡単に作れそうだから。

 

 

 

☆調理後の感想:

watasi

どれを作ろうかと迷っていたので、掲載されている「所要時間」と「難易度」は、レシピ選びの参考になりました。日持ちの目安まで書いてくれているので、プレゼントとして渡す時に相手に賞味期限を伝えられたのが良かったです。
工程一つ一つに写真が付いているのが、作業しながら、今どの工程なのかわかりやすいと思いました。混ぜて鉄板に載せるだけなのでとても簡単でした。
鉄板に載せる時も、スプーンや指先で形作るので、娘も楽しそうでしたよ。

 

4才むすめ
4才むすめ

全部自分で作った!
クッキーを指で押すところが楽しかった。
難しくなかったよ。

 

『はじめてでも、かんたん!おいしいチョコスイーツ』の実際

☆作ったお菓子:「かんたんトリュフ」(掲載P.16,17)
☆こちらのお菓子を選んだ理由:

  • 4才の娘主体で作らせたかったので、喜びそうな工程があるものを選んだ。
  • 調理後、洗い物が少なそうだから。

 

 

☆調理後の感想:

watasi
わたし

こちらも日持ちの目安や調理時間、難易度がページ右上に書いてあったのがレシピ選びの参考になりました。
工程はこちらもいたってシンプル。唯一、生クリームを温める作業が小さな子には難しいのと、板チョコを刻む作業は私がやりましたが、それ以外は全て娘ひとりで出来ました。
ラッピングの際には、ページ右下にラッピングのポイントが書いてあったので、こちらを大いに参考にさせてもらいました。

 

4才むすめ
4才むすめ

自分で作ったよ。
チョコを丸めてココアパウダーの中に入れるのが、どろ団子みたいで、とっても楽しかった!

 

レシピ本を使う時に注意すべきこと

いかがでしたか?どれも美味しそうなレシピ本ばかりで、目移りしてしまいますね。
レシピ本は、写真を多くして見やすくしたものや、詳しい解説で失敗しづらいものなど、特徴もいろいろ。
書店や図書館で手に取ってみて、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

また、お菓子作りをする際に、レシピ本を見る時には、本を絶対にその場に持ってこないことをお勧めします。
どういうことかと申しますと、お菓子作りの場で本を広げて見ることは、水や粉類がかかったり、本に何かを零してしまうなど、思いがけないハプニングによって、大切な本を傷めてしまうことになりかねません。

少し手間と感じられるかもしれませんが、レシピ本は、お気に入りのページをコピーしてラミネートしたり、クリアケースにファイリングしておき、自分だけのレシピカードを作成するなどし、本をそのまま用いることは控えるべきです。
購入した本であっても図書館の本であっても、本は大事に扱いたいですね。

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子育て中の人におすすめの絵本12選

絵本を育児の息抜きに

 

子育てには、子どもの年齢に応じて苦労が絶えません。
父親として、母親として、しっかりしなければと張りつめていると、
ふっとした時にその緊張の糸が切れて、体調を崩してしまうなんていうことも。

そんな、子育てに疲れた時に、おすすめしたい絵本があります。
絵本を見ることは子どもだけの特権ではなく、大人だって、絵本によって癒されて良いのではないでしょうか。
絵本は子どもだけでなく、大人にも安らぎの効果があると私は思います。

「怒りすぎちゃったな」と感じた時、
「自分の時間が欲しい」と感じた時、

ぜひ、絵本を開いてみてください。

子育て中の人におすすめの絵本12選

 

 

どこも一緒なんだなあ・・・。

『いっさいはん』minchi/さく・え 岩崎書店

 

気持ちに寄り添ってあげたいと思える絵本

『おこだでませんように』くすのき しげのり/さく・石井 聖岳/え 小学館

 

子育てに全力であればあるほど、心震える絵本

『今日』伊藤 比呂美/やく・下田 昌克/え 福音館書店

 

母の愛は偉大。

『ちいさなあなたへ』アリスン・マギー/ぶん・ピーター・レイノルズ/え 主婦の友社

 

「ありがとう」と伝えよう。

『うまれてきてくれて ありがとう』にしもと よう/さく・黒井 健/え 童心社

 

母になったあの日を思い返して・・・。

『おかあさんがおかあさんになった日』長野 ヒデ子/さく・え 童心社

 

共感を呼ぶ母の思い。

『おかあさんはね』エイミー・クラウス・ローゼンタール/ぶん・トム・リヒテンヘルド/え マイクロマガジン社

 

あかちゃんの笑顔は、やはり最強。

『あかちゃんがわらうから』おーなり由子/さく・え ブロンズ新社

 

子どもの言い訳に、思わず笑っちゃう。

『りゆうがあります』ヨシタケシンスケ/さく・え PHP研究所

 

いつも笑顔でいられないのが、子育て。

『あなたのことがだいすき』えがらし みちこ/ぶん・え 西原 理恵子/原案 KADOKAWA

 

我が子の幸せを願う、母の愛。

『いつかあなたがおおきくなったら』エミリー・ウィンフィールド・マーティン/さく・え サンマーク出版 

 

あの時の待ち遠しい気持ち。

『あかちゃんでておいで!』マヌシュキン/さく・ハイムラー/え 偕成社

 

 

負の感情を絵本で浄化

 

いかがでしかた?気になる絵本はありましたか?
絵本は、育児参考書とは違い、短時間で読むことが出来、
忙しい人でも時間に縛られる心配がありません。

一度、絵本で気持ちを立て直して、
新たな気持ちで可愛い我が子と向き合えるといいですね。
「うちの子も、こんな時があったな~」と思ったり、
「私はちゃんと、この子の親なんだ」と感じたり・・・
子どもの年齢や、それぞれの立場で絵本を捉えて、負の感情が浄化できたら良いですね。

私自身、疲れた時、腹立たしい時は、これらの絵本から浄化されています・・・。