目次
- 1 夢のようなレシピ集があるのです。
- 2 あの物語の味を再現できるレシピ集を集めました!
- 2.0.1 『わかったさんとおかしをつくろう!(全3巻セット)』永井 郁子・寺村 輝夫/著 あかね書房
- 2.0.2 『こまったさんのレシピブック』寺村 輝夫/著 岡本 颯子/イラスト さわの めぐみ/監修 あかね書房
- 2.0.3 『バムとケロのおいしい絵本 絵本のなかのとっておきレシピ集』島田 ゆか/監修 八木 佳奈/料理 文溪堂
- 2.0.4 『だいすき!絵本からうまれたおいしいレシピ』きむら かよ・Backe 晶子・伊能勢 敦子/著 宝島社
- 2.0.5 『夢の名作レシピ マンガ・絵本・アニメのあの料理がつくれる!』星谷 菜々/監修 日本図書センター
- 2.0.6 『ルルとララのかわいいデザートレシピ』あんびる やすこ/監修 ぴあ
- 2.0.7 『絵本『からすのパンやさん』のパンをつくろう!Have Fun with Breab!』文化出版局/著 いとう みな(自家製酵母パン研究家)/パン製作・監修 文化出版局
- 2.0.8 『今だから読んでほしい 物語に出てくる楽しいお菓子の作り方』吉田 菊次郎/著 朝文社
- 2.0.9 『食堂かたつむりの料理』小川 糸・オカズデザイン/著 ポプラ社
- 2.0.10 『食べ物語る』BUNDANCOFFEE&BEER/著・編集 主婦の友社
- 2.0.11 『四十九日のレシピのレシピ』伊吹 有喜・なかしま しほ/著 七字 由布/イラスト ポプラ社
- 3 まとめ
夢のようなレシピ集があるのです。
もしも、あの絵本や小説に出てくる美味しそうな食べ物が、本当に食べられるとしたら、想像しただけで幸せな気持ちになりませんか?
今回は、物語を読んで、これまで想像することしか出来なかった食べ物が、実際に作れて味わえるレシピ本をたくさんご用意してみました。
絵本から現実世界に飛び出したレシピは、作り方も比較的簡単なものばかりなので、お子さんと一緒にチャレンジもしやすいですし、デザイン性も高いので、写真集のような感覚で見て楽しむことも出来ます。
季節は、読書と食欲の秋。
どれもこれも、食欲の秋にピッタリな、美味しそうなレシピばかりなので、普段あまり料理やお菓子作りをしない方も、ぜひ一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。
あの物語の味を再現できるレシピ集を集めました!
『わかったさんとおかしをつくろう!(全3巻セット)』永井 郁子・寺村 輝夫/著 あかね書房
長年、子どもたちに愛され続けてきた『わかったさんシリーズ』がレシピ本になって帰ってきました!なんと、30周年を記念して作られたということです。あの頃読み漁っていた少女が、今は3、40代となっている事実に驚愕・・・。
シリーズは、クッキーやドーナツ、アップルパイなどのレシピが載っている『わかったさんのこんがりおやつ』、クロカンブッシュやカッサータなど冷たいお菓子のレシピが載っている『わかったさんのひんやりスイーツ』、マドレーヌやクレープなどが載っている『わかったさんのふんわりケーキ』の全部で3作品となっています。全てカラーなのでお子さんでも見やすく、高学年ぐらいであれば、大半がひとりで出来るものばかりなので、親は補助に回ってお子さんにお菓子作りをチャレンジさせてあげるのも良いかも知れませんね。
『こまったさんのレシピブック』寺村 輝夫/著 岡本 颯子/イラスト さわの めぐみ/監修 あかね書房
同じく、寺村輝夫さんのシリーズですが、なんと、「こまった、こまった」が口癖の『こまったさんシリーズ』も、レシピ本が出ています。
こちら、児童書だからと侮っていては、痛い目を見るかも知れない、なかなか本格的な料理レシピ本です。思えば本編に出てくるレシピも、手間を省かない本格派でした。小学生だった自分にはハードルが高かった料理の数々ですが、大人になった今ならレシピを見ながら難なく作れそうなものばかりです。
ぜひ、『こまったさんシリーズ』を読み聞かせてあげた後で、お子さんに作って喜ばせてあげてください。
『バムとケロのおいしい絵本 絵本のなかのとっておきレシピ集』島田 ゆか/監修 八木 佳奈/料理 文溪堂
『バムとケロ』のシリーズを読んだことがある人ならば、一度は食べてみたいと思うに違いない、あのドーナツが作られるレシピ本です。やまもりドーナツ、ふわふわのオムレツ、パンケーキ・・・魅力的なレシピの数々に子どもも目を輝かせます。
こちらの本にはステンシルシートの付録も付いているので、バム、ケロ、おじぎちゃんの3つの絵柄をいろいろなお菓子に描くことも可能です。バムケロ好きにはたまらない一冊ですね。
『だいすき!絵本からうまれたおいしいレシピ』きむら かよ・Backe 晶子・伊能勢 敦子/著 宝島社
まずは表紙の『ちびくろ・さんぼ』のホットケーキに見とれてください。絵本を読んだ時の「食べてみたい!」という、子どもの頃の願いが思い起こされるのではないでしょうか。
こちらのレシピ本は、累計34万部の人気シリーズから内容を抜粋、加筆により、新装改訂された最新版で、名作ぞろいのレシピがぎっしり詰まっています。
物語のどこで登場した食べ物であったか気になれば、もう一度再読してみるのも楽しいですね。
『夢の名作レシピ マンガ・絵本・アニメのあの料理がつくれる!』星谷 菜々/監修 日本図書センター
こちらは、フルカラーで可愛らしいレシピが盛りだくさんのレシピ本です。
第一巻が『マンガに出てくるお菓子とごはん』、二巻が『絵本に出てくるお菓子とごはん』、三巻が『アニメに出てくるお菓子とごはん』となっていて、どの巻も作ってみたくなる魅力的なレシピが載っています。知っているお話を懐かしく感じたり、知らないお話は物語に立ち返って読んでみたりと、ぜひ、思い思いの方法でこの本を楽しんでみてください。
『ルルとララのかわいいデザートレシピ』あんびる やすこ/監修 ぴあ
こちらは、メープル通りにある小さなお菓子屋さんの小学生店長、ルルとララの作る美味しそうなお菓子が簡単な手順で作られるレシピ本です。レシピは写真が掲載されているので、完成品がイメージしやすく、モチベーションが上がります。ゼリーやいちごデザート、カップケーキなどのお馴染みレシピはもちろんのこと、物語には出てこないレシピも含まれていたり、アレンジレシピも載っているので、新しい発見もある一冊です。
今風に言えば、彩りが良い「映える」レシピのオンパレードですよ。
『絵本『からすのパンやさん』のパンをつくろう!Have Fun with Breab!』文化出版局/著 いとう みな(自家製酵母パン研究家)/パン製作・監修 文化出版局
こちらは、全部で84種類の造形パンが作れてしまうレシピ本ですが、もちろん、ただのパンではありません。
なんと、全てがあの「からすのパンやさん」が作って売っているパンなのです。基本の生地作りと成形のコツさえ押さえれば、お子さんと粘土感覚でパン作りを楽しむことが可能です。
パンが完成したら、ぜひ、絵本を読んで、完成したパンを眺めながら、物語の世界にどっぷりと浸かってください。
『今だから読んでほしい 物語に出てくる楽しいお菓子の作り方』吉田 菊次郎/著 朝文社
こちらは、12の作品から12のお菓子のレシピが紹介されているレシピ本です。有名な作品ばかりですが、改めて見てみると「あれ?この物語にこんな食べ物出てきたかなぁ?」と記憶は曖昧だったりするものです。
そんな私でも、記憶に残っていた食べ物が、『ナルニア国物語』の中で、次男が女王(魔女)からもらった「ターキッシュ・デライト」。日本人にはあまり馴染みのないお菓子ですが、トルコのお菓子だそうですね。女王から欲しいものはないかと訊ねられ、数ある食べ物の中から次男がチョイスしたのが、このターキッシュ・デライトでした。
この本には、そんな、これまで文字を追ってイメージしてきた魅惑的なお菓子が、写真とレシピで存分に味わえます。
『食堂かたつむりの料理』小川 糸・オカズデザイン/著 ポプラ社
こちらは、『食堂かたつむり』の中で、倫子がお客さんのために作った料理を再現したレシピ本です。
本編での倫子の丁寧なおもてなし料理の通り、手の込んだ料理の数々がレシピとして収まっています。一主婦が作るには、いささかハードルが高い気もするので、物語の裏側を知られる番外編のひとつとして楽しんでみてはいかがでしょうか。物語のその先を想像するように、物語で語られていない細かい部分も妄想してみると、小説の世界観も広がりを見せてくれる気がします。
料理の写真の盛り付け方が美しくて素敵なので、写真集を見ている感覚にもなるレシピ本ですよ。
『食べ物語る』BUNDANCOFFEE&BEER/著・編集 主婦の友社
こちらは、日本近代文学館の中の文学カフェ「BUNDAN」の料理やスイーツのレシピをまとめたレシピ本で、向田邦子、角田光代、太宰治、芥川龍之介など、その料理の元となった文学作品も一緒に紹介されています。
作品の料理そのままというよりは、例えば、梶井基次郎の『檸檬』を檸檬パフェにするといったようなアレンジが加わっているので、作品への忠実さを心がけるより実際の食べやすさを考えて考案されたレシピ集といった感じです。
表紙を見てもわかる通り、レシピの写真がとても美味しそうなので、見ているだけで癒されます。
『四十九日のレシピのレシピ』伊吹 有喜・なかしま しほ/著 七字 由布/イラスト ポプラ社
こちらは、小説『四十九日のレシピ』の中で、乙美さんの残した料理レシピや家事のコツが、物語の雰囲気そのままに手書き風な温かいイラストと共にまとめられている一冊です。
原作を読んだことのある方は、物語の余韻に浸れますが、読んでいない人でも冒頭に書かれている「当たり前に続くと思っていた日常。ずっとそばにいるはずだった人。」という言葉から、レシピの背景にあるものを何となく感じ取れるのではないでしょうか。幸せに暮らすために書き残されたレシピカード、それは紛れもなく、家族への愛そのものです。
小説から飛び出したレシピ集に、心の奥が温かくなります。
まとめ
いかがでしたか?
見ているだけで、よだれが出てきそうなレシピがたくさん載っているので、ごはん時に眺めるには注意が必要です。
思わず、「なつかしい!」と叫んでしまったり、物語の余韻を味わえるメニューもちらほらあったのではないかと思います。
物語の中の食べ物が実際に作れるなんて、夢のようなレシピ本ですね。