トイレに行きたい!と思わせることが大事?!
今回は、トイレトレーニング中のお子さんや、一人でトイレに行くのを怖がるお兄ちゃんお姉ちゃんに、ぜひ、読み聞かせて頂きたい絵本を7冊ご用意致しました!
なぜ、人はトイレに行かなければならないのかが丁寧に描かれている絵本や、トイレそのものに興味を持つことのできる絵本など、子どもたちに、トイレへ行こうという気を起こさせてくれるものを中心に選んだので、ぜひ、この機会にお子さんに読み聞かせをして「苦手なトイレ」を克服させてあげてください。
トイレ嫌いを克服できるかもしれない絵本 7選
『うんこのできるまで―食べものの旅』作・絵:佐藤 守 出版社:岩崎書店
こちらは、口から食べたものが体の中でどのように形を変え、お尻から排泄物として出ていくのかまでが、可愛らしいイラストで説明されている絵本です。
説明とは言っても、体の中に住む三角帽子を被った小人たちが食べ物を運んでいる旅の様子が描かれているだけなので、未就学児でも仕組みが捉えやすく、最後まで飽きずに見ることが出来ます。
また、この絵本にはおすすめの読み方がありますので、絵本にあまり興味がなさそうなお子さんに読み聞かせする時などに、ぜひ、試してみてください。
食べ物を運ぼうとしているたくさんの小人たちの中から、「この小人の旅を追いかけよう!」と決めて、ぜひ、その小人だけに注目してページを捲ってみてください。目的地は一緒でも、小人によって道中の出来事はいろいろ。小人それぞれの旅を楽しむことができ、子どもたちの注目度もグッと高まります。
「次はどの小人さんの旅を追いかけてみる?」なんて言いながら、お子さんと一緒に、うんこのできるまでの旅をお楽しみください。
2、3歳の子に読んであげるときには、「小人さん、こうなったよ~、ああなったね~。」なんて言いながら絵をしっかり楽しませてあげてください。
必ずしも、文の通りに読まなくてもいいと思います。
『いっしょにうんち ―あかちゃんといっしょ0・1・2―』作・絵:福田岩緒 出版社:フレーベル館
こちらは、おまるに座らないお子さんに読み聞かせてあげてほしい、0歳さんから2歳さんまでの読み聞かせシリーズです。
うんちがきらいな男の子のところに、いろいろな動物さんがやってきて、「使わないトイレなら、ぼくにかして!」とトイレを借りにやってくるお話です。みんなが喜んで使っていくうちに、男の子も段々とトイレ(おまる)を使いたくなってくるので、「〇〇ちゃんのトイレはどんなトイレかな~?」なんて言いながら、トイレを使うことに興味を持ってもらえればいいですよね。
男の子の名前を自分の子に置き換えて読むと、食いつきが違いますよ。
『もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう』作・絵:土屋富士夫 出版社:徳間書店
トイレのありがたみが分かる絵本と言えば、こちら。
とにかくトイレに行きたいけど、やっと見つけたトイレが工事中だったり、人間用ではなかったり。デパートの中でトイレを必死に探し回る男の子のお話です。最後のオチは、けっこう現実に「あるある」だったりするかも知れません。
寝る前にごぶごぶと何杯も水を飲んでいたうちの息子(現三年生)に、「もっちゃうもっちゃうの、ひで君みたいになるぞ~。」と言うと、かなりの効果がありました。また、寝る前にトイレに行こうとしない娘(年長児)にも効果はてきめんです。子どもたち自ら「読んで!」と持ってくる、とても楽しいお話なので、ぜひ、トイレ嫌いなお子さんに読み聞かせてあげてください。
『トイレさくせん(すえっこななちゃんシリーズ)』作:梅田佳子・絵: 梅田夕海 出版社:新日本出版社
こちらは、トイレが怖くて、ひとりで行くことが出来ない女の子のお話です。
何を隠そう、このお話には、ひとりでトイレに行けないという同じ悩みを持つご家庭にとって、「なるほど。取り入れてみようかな」と思えるちょっとした秘策が載っています。トイレトレーニングの絵本は世の中にたくさん出回っていますが、「おお!試してみよう!」と、思わず実践したくなる方法が載っているものとはなかなか出会えませんよね。
妹の為にお姉ちゃんが編み出した、トイレ克服法。この絵本を読んで、ぜひ、取り入れてみてはいかがでしょうか。
我が家では、
「ねねちゃん(赤ちゃんの人形)が、トイレの仕方わからないんだって~。」
「(娘)ちゃん、お手本見せてあげて~。」
何て言いながら、トイレに誘導してました。
『はるちゃんトイレ』作:中川ひろたか・絵: 田中靖夫 出版社:文渓堂
こちらは、はるちゃんがトイレに行きたくなってから、トイレにたどり着くまでの様子を描いた、着眼点がとてもユニークな絵本です。はるちゃんの表情もなんとも言えない感じでクセになります。
作者である中川さんは、元保育士さんというだけのことあって、子ども心というものを本当によく分かっているのだな~と感心してしまいます。思い起こせば、我が子もしょっちゅうトイレに間に合わず、失敗していました。「トイレに行きたくなったら、我慢せずにすぐ行くようにしなさい!」と、何度言って聞かせたことか・・・。どうしてギリギリまで危うくなるまで我慢してしまうのだろうかと、親から見ると子の行動はなぞばかりでしたが、「いろいろなことに対する好奇心が、トイレに行くことを上回ってしまう」のだと、この絵本を読んで妙に納得致しました。
子どもの視点で見ることって、大切ですね。
『うんち(はじめての絵本たいむ)』作・絵: いもとようこ 出版社:金の星社
こちらは、動物や昆虫の色や大きさが違ううんちがたくさん出てくるので、生き物は誰しもが皆うんちをするのだということが小さなお子さんでも理解できる絵本です。うちの子たちは、この絵本から、自分のうんちにも興味を持って、色を見たり、形を見たり・・・うんち観察をはじめました。
「どんなうんちが出るかな~?」なんて言いながら、トイレへ誘導できればしてやったりですね。
うんちばかりで、うんちが前面に出た絵本ですが、いもとようこさんの手にかかれば、うんちもこの可愛さです。いもとさんの絵本は温かみがあって、読み聞かせしていると親子共に和みますね。
『ノンタンおしっこしーしー(赤ちゃん版ノンタン)』作・絵:キヨノサチコ 出版社:偕成社
こちらは、赤ちゃん版ノンタンのシリーズで、ぶたさんがおむつで、たぬきさんがおまるで、くまさんはトイレでのしーしーが成功する中、残念ながらノンタンがやらかしてしまうお話です。読んだ後に、「失敗をしてしまっても大丈夫、ノンタンたちみたいに楽しみながら練習していこうね~。」なんて素敵な声掛けが出来るといいですね。
ノンタンのお話はどれも言葉の調子が良くて、歌うように読み聞かせが出来るので、何度も読んでいると親子共々まるっと覚えてしまいます。そのうち、トイレに行きたくなると、「しーしーでる」なんて可愛い2語が飛び出すかもしれませんね。
赤ちゃん版ノンタンシリーズは手ごろな大きさと価格で、
外出先であやす時や、おうちでの子育てに大いに役立ちましたよ。
子育てに絵本をどんどん取り入れよう
いかがでしたか?
ぜひ、この機会に実物を図書館や書店で手に取って、お子さんに試し読みをしてみてあげてください。
絵本には、読み聞かせをしてもらっている側だけでなく、読んでいる側も、癒す効果があるように私は思います。
お父さん、お母さんがゆったりとした気持ちでお子さんの笑顔に癒されながら子育てが出来るように、これからもたくさんの絵本をご紹介できればと思います。
このブログが本を必要としている、皆様のお役に立ちますように・・・。