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「赤ちゃんはどこからくるの?」と聞かれた時に、読み聞かせたい絵本5選

子どもの純粋な疑問に答えて。

「赤ちゃんは、どこからやってくるの?」
ある日、ふと我が子にこう訊ねられたら、あなたは何と答えますか?
「コウノトリが運んできてくれた」?それとも、ごまかさずにあるがままのストーリーを語りますか?
おそらく、大半の親が戸惑い、口ごもってしまうのではないでしょうか。
どこまで話すべきなのか悩みますし、命の話をないがしろには出来ません。ちゃんと答えてあげようと考えれば考えるほど、難しいですよね。
今回は、そんなとっても大切な、性や、命の話について書かれている絵本を5冊選んでみました。
選んだ5冊の本の中には、性犯罪から身を守る術を丁寧に教えてくれる絵本も含めています。
性や命の話と一緒に、この機会にぜひ、お子さんに読み聞かせてあげてください。

「赤ちゃんはどこからくるの?」と聞かれた時に、読み聞かせたい絵本5選

 

ごまかし一切なしの、命の話。

『ぼくどこからきたの?~あるがままのいのちのはなし。ごまかしなし、さしえつき。~』ピーター・メイル/著・谷川 俊太郎/訳 河出書房新社

こちらの絵本は、子どもに語り掛けるかたちで、とても丁寧に説明していますが、かなり濃い内容になっているので読み聞かせる前に少し覚悟が必要かもしれません。一切のごまかしが無いので、子どもとしては知りたかったことを存分に知られるはずです。

親しみある絵で、子どもの「なぜ?」に答えてくれる絵本。

『なぜなのパパ?』きたざわ きょうこ/さく・やなせ たかし/え アーニー出版

こちらは、表紙の絵から見てもわかるように、子どもたちにとって、とっても親しみのある、やなせたかしさんが絵を担当されています。話のテンポも良く、子どもの知りたい気持ちに寄り添って、出来るだけわかりやすい、理解しやすい言葉を選んで作られたのがよくわかります。オブラートに包みつつ、知りたいことだけ的確に答えてくれているので、読む側もかまえずに読むことのできる一冊です。

自分の身体が大切だと知れる絵本。

『わたしのはなし』山本 直英・和歌山 静子/さく 童心社

こちらは、女の子に向けて書かれている絵本ですが、もちろん、読み聞かせるのは男の子であっても構いません。
この本では、心と体がいかに大切であるかを説いており、プライベートゾーンについても触れられています。命の話と言うよりは、プライベートゾーンを他人に触られるのは良くないということ、そのようなことをされた時にどう自分を守るかということが書かれています。赤ちゃんの話からは少し外れてしまうかも知れませんが、これも同じ性の話の一つとして、ぜひ、お子さんに伝えてあげてほしいと思います。

なぜ、自分がここに生きているのか。

『ぼくのはなし』和歌山 静子/さく 童心社

この絵本の主人公は男の子ですが、もちろん、こちらも女の子に読み聞かせてあげて構いません。
海君という、一人の男の子を通して、赤ちゃんがいるお腹の中の仕組みや、赤ちゃんが形になって生まれるまでのストーリーを可愛い絵で伝えてくれています。性交の図や話も少し出てきますが、あくまでも命が形になるまでのストーリーの一つとして伝えられているので、語りづらさはそれほどありません。

性被害から身をまもる術を教えてくれる絵本。

『とにかくさけんでにげるんだ~わるい人から身をまもる本~』ベティー・ボガホールド/作・安藤 由紀/訳 岩崎書店

こちらも、山本直英さん、和歌山静子さんの『わたしのはなし』同様に、自分の大切な心と体を守る術について教えてくれている絵本です。更に、こちらはもう少し具体的な例をいくつか紹介してくれているので、お子さんもいろいろなケースをイメージしやすいのではないでしょうか。
お子さんに命の話をする時に、ぜひ、それを脅かす存在がいるのだということ、如何なる場合も自分は全く悪くないのだということを一緒に話しておくことは、誘拐や性被害の予防にもきっと繋がるはずです。
こういった絵本を通して、親子で気軽に話せることは、親として、とてもありがたいと思います。

誰だって自分のルーツを知りたいもの。

いかがでしたか?
なるべく、恥じらいなく語れるものを選んだつもりですが、それでもまだ大人からみれば、戸惑ってしまう絵や単語が見られたりと、躊躇してしまうことがあるかもしれません。
しかし、『ぼくのはなし』のあとがきで、著者の和歌山静子さんは、こう言われています。
「この問いは、子どもにとっては、自分のアイデンティティ(正体)を確かめることなので、決して親はいいかげんに扱ってはいけません。」
和歌山さん曰く、「自分のルーツを知ることによって自分の価値に気がつく」のだそうです。
このことを常に頭においておけば、純粋な子どもの問いかけに恥じらっている場合ではないとすぐに気づくはずです。
誰だって、自分のルーツを知る権利があるのですから。
話しづらい話だからこそ、絵本に助けてもらいながら、ごまかさずに、ぜひ、教えてあげたいですね。

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~絵本で赤ちゃん返りを乗り切ろう!~兄弟が出来る我が子へ、読み聞かせたい絵本10選

読み聞かせで安心感に包まれて。

我が子に兄弟が出来ることは、喜ばしいことです。なぜなら、生きていく上で、互いに励ましあい、助けとなり、無条件に自分の味方となる存在は、そうはいないからです。
兄弟がいて良かったと我が子にも感じてほしいと思うのが親の性ですが、実際には、なかなか親の思い通りにはいかず、兄弟のありがたみを知るのは、もっとずっと後のことになるのが殆どなのではないでしょうか。
幼いうちは、兄弟が出来ることによって大好きなママを奪われるのではないかと子どもは気が気ではありません。下に兄弟が出来たからといって、そう簡単に、お兄ちゃん、お姉ちゃんに急にはなれないのです。お子さんによっては、赤ちゃん返りが起こってしまって手が付けられない状態になってしまうことも。そんな時、上のお子さんの気持ちに寄り添って、自分は愛されているのだという安心感を与えてあげられることが、お子さんの自己肯定感を育むことに繋がるのだと思います。
絵本は、こうした「安心感」を与えることにおいて、ピッタリなアイテムです。優しい声で絵本を読み聞かせてあげることで、母も子も穏やかな気持ちになり、安心感に包まれるのです。
今回、兄弟が出来る上の子の気持ちに寄り添える絵本を10冊選んでみましたので、これを機会に、ぜひ、お兄ちゃん、お姉ちゃんに、たくさん読み聞かせてあげてください。

 

兄弟が出来る我が子へ、読み聞かせたい絵本10選

 

温かい気持ちに包まれる絵本。

『わたしがあかちゃんだったとき』キャスリーン・アンホールト/さく・角野 栄子/やく 文化出版局

自分が赤ちゃんだった頃に着ていた小さな洋服をみつけたことをきっかけに、赤ちゃんだった自分のことをお母さんに訊ねる女の子。赤ちゃんだった自分は、何を食べていて、どんな遊びが好きで、どんな風に愛されていたのか・・・女の子の質問一つ一つに丁寧に受け答えをしながら、お母さんは、女の子へかけてきた溢れんばかりの愛情を示していきます。
この絵本を読んだ後で、「あなたも赤ちゃんだった頃・・・」と、お子さんに伝えられると素敵ですね。
 

上の子の心情の変化がなんとも健気!

『あなたってほんとにしあわせね!』キャスリーン・アンホールト/さく・星川 菜津代/やく 童話館

自分に弟が出来るなんて、これまで想像もしたことがなかった女の子にとって、赤ちゃんは異質の存在。
おばあちゃんは赤ちゃんを見て、「かわいい!」と言いますが、女の子にとっては「つぶれたいちごみたい」にしか見えません。それでも少しずつ向き合って、赤ちゃんと過ごす日々を楽しめるようになっていく女の子の心情の変化が、丁寧に描かれている作品です。
 

あかちゃんの一年がわかる写真絵本。

『あかちゃんてね』星川 ひろ子・星川 治雄/著 小学館

こちらは、産まれて一時間経った赤ちゃんが一歳を迎えるまでを、まるでお母さんが上のお姉ちゃんに優しく語り掛けているかのような文章と写真で紹介している写真絵本です。ページ最後の方には、一年間で赤ちゃんがどのくらい大きくなったかわかる写真が見開きで載っているので、赤ちゃんの成長の早さに驚くお子さんの顔が見られるかもしれませんね。上の子にとって、これまで未知の存在であった漠然としていた妹(弟)のイメージが、写真によって、より鮮明に思い描くことが出来る一冊です。
 

お腹の中の赤ちゃんを身近に感じられる絵本。

『おへそのあな』長谷川 義文/さく・え BL出版

こちらは、今はまだお母さんのお腹の中にいる赤ちゃんが、お母さんのおへその穴から、外の様子を見たり、聴いたりしている、微笑ましいお話です。お腹の中に赤ちゃんがいると言われても、それは当然目に見えないので、子どもたちにとっては、どこか現実味がなくて釈然としませんが、この絵本を読んであげることで、目には見えなくても、ちゃんとそこに命があることに気づいてもらえるのではないでしょうか。
「なんで絵が逆さなの?」子どもの口からそんな疑問が出てきたら、親としてはしてやったりですね。
 

戸惑いながらも、楽しみで仕方ない、ぼくの弟。

『あかちゃんがやってきた』角野 栄子/さく・はた こうしろう/え 福音館書店

「おーい、おとうと」生まれてくるのは弟に違いないと、弟と遊ぶ自分を想像するお兄ちゃん。妄想はどんどん膨らんで、留まることがありません。
こちらは、まだ見ぬ赤ちゃんに、嫉妬心を抱きつつも、赤ちゃんの誕生が楽しみで仕方ない男の子のお話です。読んでいると、男の子のドキドキとした気持ちが伝わってきて、自然と笑顔になります。最後には、ちょっぴり意外な展開が待っていて「どおりでお腹の大きさが・・・。」と思わず呟いてしまいました。
弟(妹)が出来ることによる、純粋な喜びに溢れる絵本です。
 

構ってほしい。切ない気持ちはネコも一緒。

『ねえだっこして』竹下 文子/さく・田中 清代/え 金の星社

こちらは、お母さんのお膝を赤ちゃんに奪われてしまったネコの、切ない気持ちを描いています。
「わたし まってるから あとでで いいから」そう言って、自分に関心が向くのをひたすら待つネコ。
「あかちゃんなんて つまらない」お母さんと赤ちゃんのやり取りを見ながら、そんなことを考え、「わたし もう おおきいから」なんて、ネコは自分に言い聞かせるのです。
翌々考えれば、これらの感情は全て、上の子が抱くそれと同じですよね。ただし、人間の子は、ネコのように素直に甘えにいけません。だからこそ、少しのシグナルに気づいて抱きしめてあげたいですね。
 

上の子の気持ちに、全力で寄り添った絵本!

『ちょっとだけ』瀧村 有子/さく・鈴木 永子/え 福音館書店

赤ちゃんが生まれてから忙しいママを横目に、自分で着替えたり、髪を括ってみたり、なっちゃんはママの手を借りることなくいろいろなことに精一杯挑戦します。
それらが「ちょっとだけ」成功した時の満足気な表情や、一生懸命”おねえちゃん”を頑張る健気さに、胸の奥がきゅっと締め付けられる作品です。母親が下の子のお世話をしている間、上の子は、少なからず、何かしらの我慢を強いられているのだということに、改めて気づかされます。読むと、上の子を抱きしめたくなるかも知れません。
 

妹を可愛がる、しっかり者のお姉ちゃん。

『あさえとちいさいいもうと』筒井 頼子/さく・林 明子/え 福音館書店

こちらは、面倒見がいい、しっかり者のお姉ちゃんのお話です。
これまで紹介してきた、妹(弟)への戸惑いが隠せない主人公たちとは少し違い、あさえは、自分より幼い妹を守るべき存在であるとちゃんと認識していて、一生懸命”お姉ちゃん”をしています。いなくなった妹を心配して、必死に探して駆け回り、妹への愛が溢れています。
この素敵な”お姉ちゃん”にも、きっと、妹を可愛いと思えなかった時期があったのかな、それを乗り越えて、今こうして小さな妹を大切に思っているのかな、なんて、物語上にないことまで想像が膨らんでしまう作品です。
 

ピーターのささやかな抵抗が愛らしい絵本。

『ピーターのいす』E=ジャック=キーツ/さく・きじま はじめ/やく 偕成社

ピーターは、妹のスージーが生まれてから、自分の物だったものが次々にピンク色に塗り替えられ、スージーの物へと生まれ変わっていくのを目の当たりにします。この絵本では、この時のピーターの感情が何であるかの説明は一切なく、ピーターが自分の物だったそれを見つめる絵と、「あれ、ぼくの ゆりかごだったのに」、「あれ、ぼくの しょくどういす なのになあ」といったピーターのセリフだけで、言葉にならない感情を表現しています。
やがて、まだ青いままの椅子を見つけたピーターは、ある一大決心をするのですが、それがなんとも意地らしく、親目線で見ると可愛いのです。
絵は、コラージュ(切り絵)で出来ており、日本の和紙も使われている為、どこか温かみのある仕上がりになっているのも作品の雰囲気にあっていて素敵です。
 

愛されている自分に気づくことが出来る絵本。

『おたんじょうびのひ』中川 ひろたか/さく・長谷川 義文/え 朔北社

6歳になる、よしふみ君のお誕生会を前に、園では、みんなが生まれた時のことや、赤ちゃんに興味津々です。
赤ちゃんだった自分のことをお母さんに聞きたい”ぼく”は、家にかえって、早速お母さんに訊ねます。「おかあさん、ぼく うまれたとき どんなだったん?」お母さんの口から語られる、赤ちゃんだった時の自分。
懐かしそうな表情でどこか嬉しそうに答えるお母さんを見ていると、子どもであっても、きっと、これまで大切に育てられてきたのだということがわかるのかも知れませんね。
読んだ後で、赤ちゃんだった頃の子どものアルバムを開いて見たくなるのは、きっと、私だけではないはずです。

 

読み聞かせは、年齢制限なし!

いかがでしたか?今回は、赤ちゃん返りが起こってしまう原因にも意識を向けつつ、上の子の気持ちに寄り添った内容や、下の子がまだお腹の中にいるうちから読んであげることで「妹(弟)が出来る」ということがどういうことなのか、よりイメージしやすい内容の絵本などを選んでみました。
読み聞かせには、何歳までという上限はありません。お子さんが望む限り、たくさん読んであげてください。
間違っても、「もう、〇歳なんだから、自分で読めるでしょ!」なんて、突き放すような冷たい言葉はかけないであげてほしいです。
お子さんが読んでほしい時は、きっと、愛されているという安心感に包まれたい時。
そんな時は、出来るだけ受け入れて、精一杯応えてあげたいですね。