暇を持て余した時は、本を手に取ろう。
長い休みが続いて、しかも、家から出られない・・・。そんな時こそ、本と子どもを近づけるチャンスです。
普段、共働きなどで、子どもとゆっくり触れ合う時間がなかなか持てないお父さん、お母さんは、こんな時だからこそ、絵本を通したスキンシップを、ぜひ、お子さんと沢山とってみてはいかがでしょうか。
しかし、「絵本はすぐに読み終わってしまうし、この時期、図書館に借りに行くのは抵抗がある。」そうお思いの方もいることかと思います。そこで、今回は、一方的に親が読み聞かせをする絵本ではなく、親子で一緒になって暇つぶしできる本を10冊集めてみました。小学生低学年ぐらいまでのお子さんには、ひとりでするには少し難しい工作の本だったり、誰かと見ることでより一層楽しめる絵本だったりと、親子で一緒になって楽しめる本を中心に集めてみましたので、この機会に、お子さんと一緒に本で暇つぶしをして楽しんでみてください。
記事の後半には、番外編として、大人が暇つぶし出来る本もこそっと載せています。こちらもぜひ、ご参考になさってみてくださいね。
自粛中に、親子で暇つぶしになる本 10選
『おえかきしりとり』新井 洋行・鈴木 のりたけ・高畠 那生・よしなが こうたく/作 講談社
こちらは、絵本好きなら著者名を見ただけで、ワクワクするに違いない夢のような絵本です。
絵本作家である新井 洋行さん(『れいぞうこ』)、鈴木 のりたけさん(『ぼくのおふろ』)、高畠 那生さん(『バナナじけん』)、よしなが こうたくさん(『給食番長』)が、絵でしりとりをただただしているのが一冊の絵本になったのがこちら。見ているだけで楽しいので、何の絵を描いているのか、お子さんと見ながら当てっこするのも良いですし、この絵本を参考にして、広告の裏などに、お子さんと「絵しりとり」を書いて遊ぶのも楽しいですね。
この休業中に、絵の腕が上がるかも?!
何の絵を描いているのか当てっこするのが、盛り上がった!(息子談)
おもしろい絵がいっぱい!(娘談)
『小学館の図鑑 NEOのクラフトぶっくシリーズ』小学館
こちらは、工作好きなお子さんにピッタリな一冊です。切り取り線が入っているので、ハサミをほぼ使わずに作ることが出来ます。完成後は、遊ぶことも出来ますし、台紙に張って立体図鑑を作るなど、自主勉や自由研究にもお勧めです。
この『りったい恐竜館』は、18種類の恐竜がペーパークラフトで作ることが出来ますが、この他にも「昆虫」や「乗り物」、「花」など、沢山シリーズが出ているので、お子さんの「好き」に合わせて選ぶと、飽きずに楽しめますよ。うちの息子は、シリーズの「昆虫」を黙々と一人で作り、完成したものは、額縁に入れて、標本のようにして部屋に飾っています。
めちゃくちゃ楽しくて、時間があっと言う間に過ぎた!
次は、恐竜に挑戦!(息子談)
『実物で学ぶしかけ絵本の基礎知識ポップアップ』デビッド・A・カーター,ジェームス・ダイアズ/著 大日本絵画
こちらは、仕掛け絵本の仕組みがとてもわかりやすく説明されているので、この本を参考にしてオリジナルの仕掛け絵本を簡単に作ることが出来ます。ただ、仕掛けによっては細かな作業が必要になって来るので、未就学児や低学年のお子さんは、親子で取り組まれることをおすすめします。
ストーリーと絵はお子さん担当で、親は仕掛け作りを担当するなどして、役割分担をして楽しむと良いかも知れませんね。
ひとりで仕掛けを作るのは難しいけれど、
ボクが書いた物語に仕掛けをつけて、動いた時には感動した!
また、やりたい!(息子談)
『NHKノージーのひらめき工房 ノージーのひまつぶしブック』NHK「ノージーのひらめき工房」制作チーム,ツペラツペラ/著 金の星社
NHKの番組「ノージーのひらめき工房」から、暇な時に最適な一冊が誕生しました。
こちらは、雨で自宅から出られない時や、レストランの待ち時間など、ちょっとした暇な時間に、退屈せずに過ごせる優れものです。それぞれのページに色々な指示が書かれてあり、その指示通りに線を描いたり、色を塗ったり、落書きをしたり・・・子ども心を擽る内容です。我が子もすっかりハマってしまいましたよ。
いろんな絵が書けて、楽しかった!(娘談)
『お化けの迷路 ―幽霊の学校をぬけて地獄の迷宮へ―』香川 元太郎/作 PHP研究所
ビビりさんの我が子。迷路は大好きですが、これはどうか・・・。表紙を見るからには、なかなか怖そう。
そんな不安を抱きながら試しに見せてみた所、意外にも長時間じっくり眺めて、今ではすっかりお気に入りの仲間入りになってしまいました。
どのページも隅々まで細かに描きこまれていて、迷路はもちろんのこと、それ以外の絵に大人も釘付けになってしまう一冊です。
『遊ぶ!飾る!かわいい!折り紙ドールハウス』山口 真/著 PHP研究所
こちらは、家も家具も、全てを折り紙だけで作ってしまおうという、折り紙の本です。
沢山の折り紙を使うので、百均等で買い足しをして、途中で枚数が足らなくならないように事前準備をしておきましょう。家具や小物が作れたら、好きなように家に配置をして、お子さんとお人形ごっこをして遊べますよ。
まるで、シルバニアファミリーのようなお家も、折り紙を何枚も使って作れるので、ぜひ、お子さんと一緒にチャレンジしてみてください。
お母さんと頑張って作ったよ!一緒に遊べてうれしかった!(娘談)
『おりがみ ごっこあそび ―おみせおしゃれあそび―』いまい みさ/著 小学館
こちらは、お店屋さんごっこ好きのお子さんなら、目が輝くこと間違いなしの一冊です。
いろいろな料理を折り紙で再現することが出来、先にご紹介した『遊ぶ!飾る!かわいい!折り紙ドールハウス』同様、作っている間はもちろんのこと、完成してからも遊んで楽しめます。
料理の他にも、女の子が喜びそうなお化粧グッツの作り方も載っているので、ただ折り紙で作って終わりではなく、その後のごっこ遊びの小道具として折り紙がボロボロになるまで遊べます。
わたし専用、お化粧セットが出来ちゃった。(娘談)
『【図書館版】超ウケキッズマジック(全3巻セット)』藤原 邦恭 /著 いかだ社
こちらは、小学生中学年くらいからであれば、一人でも楽しめるマジックの本です。低学年や未就学児のお子さんは、まだ少し一人で取り組むには難しいかも知れませんが、家族でわいわい盛り上がるには、期待できる一冊です。
お楽しみ会やお誕生日会などのパーティー向きなマジックから、学校の休み時間に披露できる簡単なものまで幅広く、全部で3巻あるので、どのようなマジックをマスターしたいかによって、読む巻を選んでみてはいかがでしょうか。
長いお休みに、マジックを沢山習得してみるのも良いかも知れませんね。
『キッチンとお風呂でできる! 小学生のおもしろ科学実験』甲谷 保和 /著 実業之日本社
こちらは、小学生用に出版された、自宅で簡単にできる実験の本です。使う材料も身近なものばかりなので、気軽に取り掛かることが出来ます。
中身は、わかりやすい解説に加え、写真や絵で視覚的に理解しやすくなっていて、どの実験も興味深く読めます。水と空気編、酸とアルカリ編、うれしい・楽しい編、しんじられない!編、音と光編、磁石と電気編と、章ごとに沢山の実験が載っているので、お子さんの年齢に合わせて無理のないものを選び、ぜひ、この機会に親子で挑戦してみてください。
『お父さんもお母さんもわくわくさんになれる!―10分間で作って遊べる工作レシピ21 (NHK「つくってあそぼ」) 』久保田 雅人/著 現代書林
NHK教育テレビの人気番組だった『つくってあそぼ』から、10分間程度で簡単に作ることの出来る、工作レシピ本が誕生しました。
番組を見たことのある方は、ご存じの通り、『つくってあそぼ』の魅力は、おっとりしたゴロリと、楽しそうに作品を作るわくわくさん、それから、少ない材料で短時間に作成でき、誰もがマネできる工程の少なさ、その上、その完成品で遊ぶことが出来ることです。本作は、こういった番組の魅力がギュッと詰まっていて、簡単な工作を気軽にお子さんと楽しむことが出来ますよ。
お父さんお母さんがわくわくさんになって、お子さんがゴロリになって、『つくってあそぼ』のような工作教室をお家で開いて楽しんでみてはいかがですか?
【番外編】大人が自粛中に、暇つぶしになる本 5選
『超暇つぶし図鑑』ARuFa/著 宝島社
この本の著者である、ARuFaさんのブログ日記が楽し過ぎて、夜な夜な読んでは声を出して笑っている私。
ある日、ふっとARuFaさんが「バリアを張った」日の日記(※詳しくは本をご覧ください。)を息子に見せたところ、息子は大爆笑どころか目を輝かせて興味津々に「ぼくも同じの、作りたい!」と一言。それからと言うもの、息子もあっという間にARuFaさんのファンになってしまいました。
そんな、息子も大好きARuFaさんのあれやこれやが一冊の本になっていると知り、買わないわけにはいきません。
本書でも、相変わらず、真剣にバカなことをしているARuFaさんが溢れていて、申し分のない内容になっています。
この本に載っているような、ARuFaさんの作品(?)の中には、様々な試行錯誤があった上で完成したものがあり、そちらのプロセスをARuFaさんの日記で確認しながら読むと、本書の面白さが2倍になると思います。気になる方はぜひそちらも一緒に、ご覧になってみてくださいね。
ARuFaさん、大好き!(息子談)
『PICK ME UP ―書くたびに自分がもっと好きになる―』アダム・J・カーツ/著 ワニブックス
こちらは、自分自身の心の声を聴き、使い方によっては、自分が向かうべき道への指針となりうる一冊です。
ワークシートに書き込んでいくことによって、自分の中でごちゃごちゃしている感情や、自分の本心以外の他からの雑音が取り払われていき、気持ちの整理が出来ていきます。
書き込みながら、改めて自分という人間を知るも良し、悩んだり、挫けそうな時に読み返して、一度、原点に帰ってみるも良し。
本書の使い方は、人それぞれです。
たくさん書き込んで、ぜひ、自分だけの一冊に仕上げてみてください。
『ぬりえBOOK ちいさな女の子の不思議な旅』杉山 美奈子/著 コスミック出版
暇な時に、楽しみながら時間を有意義に使う方法はいろいろありますが、中でも、ぬりえは、大人になっても私の中で没頭できることの代表格です。どんなに腹立たしい気持ちになっていたとしても、無心になって色鉛筆を細かく動かせば、おのずと心も穏やかになってきます。
こちらは、可愛らしい女の子がいろいろな土地を旅してまわる様子が描かれているぬりえBOOKで、どのページもオシャレなタッチで、ポストカードになりそうな愛らしさです。この他にも、大人向けに様々なぬりえBOOKがありますので、自分の好みに合った絵柄のものをこの機会に探してみてはどうでしょうか。
その行動が、思いがけない、あなたの新しい趣味に繋がるかも知れませんね。
『きほんを学ぶ 世界遺産100 世界遺産検定3級公式テキスト<第2版>』世界遺産検定事務局/著・編集 マイナビ出版
暇な時にこそ、教養を身に付けてみてはどうでしょうか。
こちらは、世界と日本の世界遺産の基礎を学ぶには、最適な一冊です。この一冊で世界遺産検定3級までの基礎知識を得ることが可能なので、興味のある方は、ぜひ、チャレンジしてみてください。写真が豊富に掲載されているので、こんな時だからこそ、世界旅行に行ったつもりになって、眺めてみるのも良いかも知れませんね。
『時間を忘れるほど面白い雑学の本』竹内 均/編集 三笠書房
こちらは、目次を眺めるだけで、もう気になって仕方がない、そんな雑学がたくさん載っている、そわそわが止まらない雑学本です。
何となくは知っていたけれど真相が気になる雑学から、目からうろこの驚きの雑学まで、思わず誰かに語りたくなる雑学が218ギュギュっと詰まっています。インスタントコーヒーを作ったのが日本人だったとか、どうして、人間にはしっぽがないのかなど、「へ~。」が止まらなくなること間違いなしの一冊ですよ。
こちらを読んで、何となく頭が良くなった気分になるのは、たぶん私だけではないのではないでしょうか・・・。
本は暇つぶしに最適
いかがだったでしょうか。
暇な時だからこそ、親子で楽しめる本を10冊+おまけで大人向けに番外編5冊をご紹介しましたが、この中に気になる本はありましたか?
お子さんの性格によっても、興味が出る本、出ない本は違ってくると思いますので、お子さんの好みに合ったものをお子さんと一緒になって選んでみてはいかがでしょうか。きっと、「これ、やってみたい!」、「見てみたい!」というお子さんのキラキラした声が聞けるはずです。
楽しみながら教養を得られたり、家族団らんでお子さんが安心感を得られたりする点で、やはり、本は暇つぶしに最適です。
この機会に、家でひとり、だらだらとゲームをさせるより、親子で本を眺めて、お子さんにとっても親御さんにとっても、有意義なひと時を過ごしてはみませんか?