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【2月3日は節分】鬼が出てくる、おすすめの絵本 15選

目次

~はじめに~ 子育てと、物語の中の”鬼”

「いつまでも寝ない子のところには、が来るよ!」
「悪いことをするとに連れていかれるよ~。」
などと、子どもに脅しをかける親を見たことはないだろうか。
最近では、鬼と電話がつながるスマートフォンのアプリなんていうものもあるらしいです。
私は、ずいぶん昔に、とある人から、この”脅しながら育てる”子育てはやめておいた方がいいと言われ、その理由を聞いたことがあります。
すると、その人は「それを切り札にしてしまうと、信じない年齢になってしまってからの子育てが大変になるから。」と言いました。
そしてこうも言いました。
事あるごとに脅されて育てられてきた子は、それが嘘だとわかった時から、親の言っていることにあまり耳を傾けなくなる。
なるほど・・・と思った瞬間でした。
広い目で見ると、”脅しの子育て”が通用するのは、ほんの僅かな期間だけですものね。
それでも、日々、時間に追われている中での子育て・・・手っ取り早く、鬼の力も借りたいという気持ち、よくわかります。現代の話だけに留まらず、スマートフォンアプリのなかった時代、もっと言えば、テレビも絵本もなくて、言い伝えることでしか、物語を広めることが出来なかった、ずっと昔から、親たちは、子育てに鬼の力を借りていたのだと思います。
いつまでも寝ようとしない子に、
悪さばかりをする、手が付けられない子に、
鬼が出てくる物語を話して聞かせ、
「いつまでも寝ない子のところには、が来るよ!」
「悪いことをするとに連れていかれるよ~。」
と、やはり、現代と変わらず、子どもに脅しをかけていたのではないでしょうか。
やがて、その子供が大人になり、自分がされたように我が子に語ることとなり、また、その子供が親となって、その子供に語っていくことで、物語は少しずつ変化しながらも語り継がれてきたのです。
子どもが聞き入るように、親たちは少しでも面白い話を語ろうと思ったに違いありません。

誰もが知っている昔話が、親たちの子育て事情から今日まで受け継がれてきていると思えば、鬼による”脅しの子育て”も、そこまで全否定するものではないのかも知れませんね。
ただし、携帯アプリに頼るのは、いかがなものかと。
そう思う私は、古い人間なのでしょうか・・・。

今回、こうした”鬼”が出てくる絵本から、特に面白いものを15冊選びました
昔から語り継がれてきた名作から、現代の新しい切り口で”鬼”を描いた物語まで、
幅広く選んでみましたので、ぜひ、この機会に、スマートフォンを絵本に持ち替えて、
お子さんに読み聞かせてあげてほしいと思います。

鬼が出てくるおすすめの絵本:まずは王道の3作品から

まずは、日本人ならば一度は聞いたことがあるであろう昔話から、3作品。
人々を震え上がらせる恐ろしい鬼たちが、成敗される王道のお話です。

とにかく悪い鬼たちを懲らしめろ!

『ももたろう』松居 直/作 赤羽 末吉/絵 福音館書店

 

小1むすこ
小1むすこ

この桃太郎、めっちゃ強そう!(息子談)

 

 

小さくたって、やっつけられる!

『いっすんぼうし』大川 悦生/作 遠藤 てるよ/絵 ポプラ社

 

小1むすこ
小1むすこ

一寸法師が鬼をやっつける時の、「えい、やあ!」という、かけ声が可愛らしくて笑った。(息子談)

 

 

とにかく悪い鬼たちを懲らしめろ!

『こぶとりじいさん』いもと ようこ/作・絵 金の星社

 

 

鬼が出てくるおすすめの絵本:元ネタが興味深い2作品

続いてご紹介するのは、元ネタが興味深い2作品です。絵本の中には、元々の原作があるものも多くありますが、実は、ずっと語り継がれてきた昔話と一緒にされがちな、この2作品にも、元ネタがあったのを知っていますか?

実は日本の昔話ではない?!

『だいくとおにろく』松居 直/作 赤羽 末吉/絵 福音館書店

 

小1むすこ
小1むすこ

面白かった~。でも、なんで鬼の子は、鬼の名前を歌ってたんだろう?(息子談)

 

 

軽快な語り口調の秘密は・・・。

『じごくのそうべえ』田島 征彦/作・絵 童心社

 

小1むすこ
小1むすこ

すごく面白かった!強い鬼がどんどん弱く見えてくるから笑えた。(息子談)

 

 

鬼が出てくるおすすめの絵本:大人が読んでもグッとくる2作品

続いて、人間にとって、恐怖の象徴ともいえる鬼が、どこか、人間味溢れる存在に感じられるグッとくる2作品をご紹介します。

健気な鬼の子に涙する。

『おにたのぼうし』あまんきみこ/作 岩崎ちひろ/絵 ポプラ社

 

 

涙で続きが読めません。

『泣いた赤おに』浜田 廣介/作 池田 竜雄/絵 偕成社

 

小1むすこ
小1むすこ

お母さんが泣いて、話がよくわからない。(息子談)

 

 

鬼が出てくるおすすめの絵本:子どもと鬼を面白おかしく描いた4作品

こわ~い鬼たちも無邪気な子供たちの手にかかれば・・・。鬼と子どもが登場する、クスッと笑える4作品をご紹介します。

鬼たちもかあちゃんの手にかかれば・・・。

『せんたくかあちゃん』さとう わきこ/作・絵 福音館書店

 

小1むすこ
小1むすこ

鬼まで洗うとは思わなかった。顔を書かれた鬼の顔が変で笑った。(息子談)

 

 

鬼に同情しちゃうかも。

『ソメコとオニ』斎藤 隆介/作 滝 平二郎/絵 岩崎書店

 

 

自分の中の鬼を豆で退治だ!

『おなかのなかにおにがいる』小沢 孝子/作 西村 達馬/絵 ひさかたチャイルド

 

 

怒るとツノが生えてくる?!

『わらっちゃった』大島 妙子/作・絵 小学館

 

小1むすこ
小1むすこ

おばけの世界でのショーが楽しかった!がいこつが出てきた!(息子談)

 

4才むすめ
4才むすめ

ちょっとだけ、こわかった。(娘談)

 

 

鬼が出てくるおすすめの絵本:新しい切り口で描かれた4作品

最後に、「そうきたか!」と唸りたくなる4作品をご紹介して終わりにしたいと思います。
鬼が出てくる絵本・・・本当にいろいろなお話がありますね。

ねずみ年の節分に読まなくて、いつ読むの!

『まめまきバス』藤本 ともひこ/作・絵 鈴木出版

 

小1むすこ
小1むすこ

絵が面白かった。いっぱいネズミが集まって、怪獣になっているところが気持ち悪かった。(息子談)

 

4才むすめ
4才むすめ

こわい鬼は出てこなかった。(娘談)

 

 

鬼たちの作戦が子どもたちに大うけ!

『オニじゃないよ おにぎりだよ』シゲタ サヤカ/作・絵 えほんの杜

 

小1むすこ
小1むすこ

まさか、そうなるとは思わなくて、めちゃくちゃ面白かった!(息子談)

 

 

鬼と人間との、異文化交流。

『それからのおにがしま』川崎 洋/作 国松 エリカ/絵 岩崎書店

 

 

視点を変えて見る面白さ。

『空からのぞいた桃太郎』影山 徹/作・絵 岩崎書店

 

 

~おわりに~ 節分と”鬼”、子どもに語れますか?

節分が近くなると、スーパーでは、鬼のお面が付いた豆の袋詰めが、山になって積まれている光景を目にします。
節分という行事に、”豆”と”鬼”は、欠かすことのできないキーパーソンなんですよね。
節分の日には、保育園で鬼に豆をぶつけたり、学校の給食で豆やイワシが出たり、ご家庭ではお父さんが鬼になって豆をぶつけられたり、鬼と豆で日本全体が大騒ぎです。
そんな中、豆を投げるときに叫ぶ「鬼は外、福は内」の意味を知っている人がどれほどいるのでしょうか。
子どもに、「なぜ豆で鬼を退治するのか、イワシの頭なのか、この行事にどういう意味があるのか」と訊ねられた時、あなたは、すらすら答えられますか?
ちゃんと伝えようとすればするほど、子どもには難しくて伝えづらくなってしまったり、
自分自身、あまり知らなくて、答えを濁してしまったり、
こういった伝統行事の由来を、子どもに説明するのは案外難しいものです。

こういう時、私はすぐに絵本に頼ります。
絵本は、子どもに大変分かりやすい言葉で語り、無理なく、ストンと、子どもたちの頭に情報を落としてくれるからです。困った時の絵本頼み。楽しみながら、知識を豊かにしていくことは、お子さんにとっても良いことですよね。
子育てに、どんどん絵本を使っていけば良いと思います。
”子育て”と”物語”は、ずっと昔から、切り離せない関係にあるのですから。

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