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お正月に読み聞かせたい絵本 15選

目次

絵本から日本の文化に触れて。

とある中学校に勤務していた時のことです。
お正月にまつわる本を展示していたコーナーの一角に、福笑いをつくって置いておいたところ、それを見つけた生徒たちが私に言いました。
「これ、なに?」
「これは、福笑いと言って、目隠しをして、顔のパーツを置いていく遊びなんだよ。目隠ししているから変な顔が完成して、皆で笑って福を呼ぶの。」
そう教えると、新しいもの好きの子どもたちは、意外にも大盛り上がりで福笑いを堪能していました。

今の子どもたちは、正月遊びに触れる機会がなかなかないようです。
大みそかは年越しそばを食べたり、元旦には門松を飾って、雑煮やお節料理を食べ、子どもたちは福笑いや羽子板で遊ぶ・・・。
核家族化が進む今の日本で、こういった伝統的なお正月の過ごし方をしているご家庭がどれほどあるのでしょうか。
この福笑いを知らない生徒たちとのやり取りは、少し大げさかもしれませんが、受け継がれていない日本文化の衰退を私に感じさせた、ささやかながらも印象的な出来事でした。

私自身、門松は飾っていませんし、(年越しそばは食べますが)雑煮やお節料理を子どもに作ったことは、ありません。けれども、この出来事を通して、我が子に、こういった日本文化を説明できない大人にだけは、なりたくないな~っと、思わずにはいられませんでした。

お節料理にはそれぞれどういう意味があるのか、
なぜ、門松をかざっているのか、
十二支になぜ、猫がいないのか、
子どもに訊ねられた時、「わからないな~。」ではなく、ちゃんと伝えられる大人でいたいですよね。
今回、お正月に読み聞かせたい絵本を、15冊選ばせて頂きました。
この中には、そういった、お正月に関するあれこれに、わかりやすく答えてくれている絵本も沢山含まれていますので、物語を通して、ぜひ、楽しみながら教えてあげてください。

お正月に読み聞かせたい絵本 15選

 

動物それぞれの、細かく描かれたエピソードが面白い!

『十二支のはじまり』岩崎 京子/さく 二俣 英五郎/え 教育画劇

 

小1むすこ
小1むすこ

とっても面白かった!ネコとネズミが、仲悪い理由がよくわかった。門の前を通り過ぎるイノシシが最高~。(息子談)

 
こちらの絵本もおすすめです。

愛嬌ある動物たちの絵がいい!

『じゅうにしのおはなし』ゆきの ゆみこ/さく くすはら 順子/え ひさかたチャイルド

 

ダジャレ好きには、この一冊。

『おせちのおしょうがつ』ねぎし れいこ/さく 吉田 朋子/え 世界文化社

 

小1むすこ
小1むすこ

歌ってるみたいな絵本だった!助け合うところもあってよかった。(息子談)

 

4才むすめ
4才むすめ

絵がもこもこで可愛い。(娘談)

 

 

これぞ、日本の年越し。

『おばあちゃんのおせち』野村 たかあき/さく・え 佼成出版社

 

 

可愛さとシュールさの両立!

『おもちのきもち』かがくい ひろし/さく・え 講談社

 

小1むすこ
小1むすこ

絵が面白くて好き!おもちに顔があって、逃げ出すところで笑った!(息子談)

 

 

お正月の楽しさが詰まった一冊。

『あけましておめでとう』中川 ひろたか/さく 村上 康成/え 童心社

 

 

美味しそうなお餅づくり。

『ばばばあちゃんのおもちつき』さとう わきこ/さく・え 福音館書店

 

 

年神様が出てくる絵本。

『おしょうがつのかみさま』おくはら ゆめ/さく・え 大日本図書

 

4才むすめ
4才むすめ

おしょうがつの神様がかわいい。みんなで一緒に遊んでいるのが楽しそう。(娘談)

 

 

子ども目線で描かれた、年越し。

『くまのこのとしこし』高橋 和枝/さく・え 講談社

 

 

リズムにのって、「どんどこどん」♪

『おしょうがつさんどんどこどん』長野 ヒデ子/さく・え 世界文化社

 

 

ポップなキャラクターが子ども心を擽ります。

『おせちいっかのおしょうがつ』わたなべ あや/さく・え 佼成出版社

 

 

人気シリーズのお正月。

『10ぴきのかえるのおしょうがつ』間所 ひさつ/さく 仲川 道子/え PHP研究所

 

小1むすこ
小1むすこ

カエルの家が、すべり台とかいろいろあって楽しそう。結局さいごには、みんな仲良く寝るところがいい。(息子談)

 

 

懐かしさ漂う絵本。

『もうすぐおしょうがつ』西村 繁男/さく・え 福音館書店

 

 

お節料理が仕上がる様子を、ユーモア満点に描いた絵本。

『十二支のお節料理』川端 誠/さく・え BL出版

 

 

お正月のあれこれは、全て開運に繋がっている!

『開運えほん』かんべ あやこ/さく・え あかね書房

 

 

まとめ ~絵本から感じられる「喜び」~

お正月は、テレビ等のメディアや、町のあちらこちらが、おめでたい雰囲気に包まれています。
それを肌で感じることの出来る子どもたちも沢山いるかと思いますが、
絵本からも、様々な物語を通して、新しい年を迎える喜びを感じてもらえたらいいですね。
今の日本は、移り変わりの激しい情報化社会で、次々に新しいものが生まれては、消えています。
だからこそ、液晶画面では決して得ることの出来ない、失くすべきではない「喜び」を
大切にして、次の世代へと繋いでいきたいです。

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