目次
- 1 絵本から児童書への橋渡しとなる、本選び
- 2 絵本からの橋渡しとなる児童書15選
- 2.0.1 『かいけつゾロリシリーズ』原 ゆたか/さく・え ポプラ社
- 2.0.2 『きゃべたまたんていシリーズ』三田村 信行/さく・宮本 えつよし/え 金の星社
- 2.0.3 『ぼくはめいたんていシリーズ』マージョリー・ワインマン・シャーマット/さく・マーク・シーモント/え 大日本図書
- 2.0.4 『おしりたんていシリーズ』トロル/さく・え ポプラ社
- 2.0.5 『忍たま乱太郎シリーズ』尼子騒兵衛/原作・望月 千賀子/さく ポプラ社
- 2.0.6 『完全版あらしのよるに』きむら ゆういち/さく・あべ 弘士/え 講談社
- 2.0.7 『はれときどきぶた』矢玉 四郎/さく・え 岩崎書店
- 2.0.8 『ペンギンたんけんたい』斉藤 洋/さく・高畠 純/え 講談社
- 2.0.9 『かいぞくポケットシリーズ』寺村 輝夫/さく・永井 郁子/え あかね書房
- 2.0.10 『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット/さく・ルース・クリスマン・ガネットえ 福音館書店
- 2.0.11 『おばけずかんシリーズ』斉藤 洋/さく・宮本 えつよし/え 講談社
- 2.0.12 『日本のおばけ話・わらい話シリーズ』小暮 正夫/さく・原 ゆたか/え 岩崎書店
- 2.0.13 『寺村輝夫のとんち話シリーズ』寺村 輝夫/さく・ヒサクニヒコ/え あかね書房
- 2.0.14 『わかったさんシリーズ』寺村 輝夫/さく・永井 郁子/え あかね書房
- 2.0.15 『ルルとララのシリーズ』あんびる やすこ/さく・え 岩崎書店
- 3 児童書の面白さに気づかせてあげられる、読み聞かせ
絵本から児童書への橋渡しとなる、本選び
小学生になったら、ぜひ、絵本以外の児童書も手に取って読んでみてほしいです。
最初は絵が多く、ストーリーがわかりやすい、無理なくチャレンジできるものから始めてみることをお勧めします。例えば、最初からストーリーが入り組んでいたり、お子さんが読めない字が出てくるようなものは、いくら内容が素晴らしくとも最適とは言えません。お子さんがこれまでどんな絵本を好んできたのかをヒントに、お子さんと一緒に選んでみてはいかがでしょうか。絵本に比べて少し長い児童書であっても、一度読み聞かせてあげて「面白い」と感じていれば、二回目からは積極的に自分で読む姿が見られることでしょう。
今回、絵本から児童書への橋渡しとなる本を15冊選んでいます。どの本も、1、2年生から無理なく読める児童書ばかりですが、読み聞かせは絵本までと区切りをつけず、お子さんが本を持って来たら、ぜひ、喜んで読み聞かせをしてあげてください。
絵本からの橋渡しとなる児童書15選
『かいけつゾロリシリーズ』原 ゆたか/さく・え ポプラ社
イシシノシシのおならは、いつもすごい!(息子談)
『きゃべたまたんていシリーズ』三田村 信行/さく・宮本 えつよし/え 金の星社
きゃべたまシリーズの絵が大好きっ!キャベツの葉を取って、悪い奴に投げるところが面白い。(息子談)
『ぼくはめいたんていシリーズ』マージョリー・ワインマン・シャーマット/さく・マーク・シーモント/え 大日本図書
パンケーキがいつも美味しそう!ネートは、小さいのに頭が良くて凄いと思う。(息子談)
『おしりたんていシリーズ』トロル/さく・え ポプラ社
口からおならを出すのが、最高に面白い!助手のブラウンが可愛い。(息子談)
『忍たま乱太郎シリーズ』尼子騒兵衛/原作・望月 千賀子/さく ポプラ社
しんべヱが食いしん坊すぎて、面白い。きり丸の目がお金になるところも笑える。(息子談)
『完全版あらしのよるに』きむら ゆういち/さく・あべ 弘士/え 講談社
いつ本当のことがばれるのかと、ドキドキした。(息子談)
『はれときどきぶた』矢玉 四郎/さく・え 岩崎書店
ぶたが降ってきて、本当に面白かった!
最後に十円やすくんが、日記を消しゴムで消し忘れたところだけを読んでみると、「じゃがいもに けが・・・」となっていたところが一番面白かった。(息子談)
『ペンギンたんけんたい』斉藤 洋/さく・高畠 純/え 講談社
すごく楽しかった。
ライオンがただ、ひまというだけでペンギンたちの後をついてきただけなのに、他の動物たちもぞろぞろついてきたのが面白い。(息子談)
『かいぞくポケットシリーズ』寺村 輝夫/さく・永井 郁子/え あかね書房
ケンがいつもすぐ寝てしまうのが笑える!呪文はもう覚えたよ。(息子談)
『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット/さく・ルース・クリスマン・ガネットえ 福音館書店
載っている地図を見ながら読むと、次に何が起こるかわかって面白い。(息子談)
『おばけずかんシリーズ』斉藤 洋/さく・宮本 えつよし/え 講談社
いろんなおばけが出てくるけど、全然怖くない。学校で大人気!(息子談)
『日本のおばけ話・わらい話シリーズ』小暮 正夫/さく・原 ゆたか/え 岩崎書店
絵が面白くて、読みやすかった。
おばけの話は好きではないけど、キツネとタヌキは動物なので怖くはなかった。(息子談)
『寺村輝夫のとんち話シリーズ』寺村 輝夫/さく・ヒサクニヒコ/え あかね書房
すこし難しい話もあったけど、説明をしてもらうと、どれも面白かった。(息子談)
『わかったさんシリーズ』寺村 輝夫/さく・永井 郁子/え あかね書房
かいぞくポケットの人が書いたと聞いて、ビックリした。
いろんな話が書けて、すごいと思う。(息子談)
『ルルとララのシリーズ』あんびる やすこ/さく・え 岩崎書店
これを見て、自分でもクッキーが作れそう。(息子談)
児童書の面白さに気づかせてあげられる、読み聞かせ
いかがでしたか?ご紹介した児童書以外で、この年齢に適している本を知りたい方は、書店へ行く前に、ぜひ、図書館へ行ってみてください。どれほどの規模であっても、司書が在籍している殆どの図書館では、児童書コーナーがあって、その年齢に適した本が固まって棚ごとに配架してあるので、年齢に合わせた本を選びやすいです。又、日本の図書館の大半は、日本十進分類法に基づいて、分類ごとに振り分けられて棚に収められているので、書店より、目当ての本が探しやすくなっているのも、書店へ行く前に図書館へ行くことをお勧めする理由です。好みの本を自分で探す楽しさを、子どもに一緒に感じてもらえたら、学校の図書室でも自発的に本を見つけられるようになるのではないでしょうか。
7、8歳の子どもは、まだまだ絵本を手に取って、優しい声で読み聞かせをしてもらいたい年齢かと思いますので、絵本は絵本で読んであげて、数冊選んだ絵本の中に1、2冊児童書を忍ばせるくらいで十分です。出来ればその1,2冊の児童書は、お子さんと一緒に選んで決めたものであれば、読書を促す上で理想的かも知れません。そして、冒頭にも言いましたが、ぜひ、最初の一回は読み聞かせてあげて、物語に集中させてあげてほしいと思います。字を目で追って、本をすらすらと読めるようになることと、物語を理解して読書の楽しさを知ることは全くの別物です。
児童書の面白さに気づくことが出来たら、子どもは暇な時に自分で本を手に取り、自発的に読書をするようになります。